クロシジミはその後どんどんと数を減じ、写真を撮影したいと思う頃にはどこに
行ったら会えるのかわからない幻の存在になってしまった。この蝶に再会
できたのは、最初に会ってから30数年後、兵庫県においてだった。蝶の写真で
知り合った仲間に、親切にも発生地に案内してもらったのだが、ちょうど雄の
発生期で、まるでゼフィルスのように素早く飛び回り、羽根を開いて静止すると
翅表がうす紫色に輝き、今まで抱いていたイメージとは全く異なっていた。

兵庫県養父市(2004/07/04)