京都府

御池通(京都市中京区)

御池通は戦時中に拡幅されたため、京都市内を東西に結ぶ代表的な目抜き通りである。よく茂ったケヤキ並木が魅力的だったが、地下鉄工事でこれが撤去されずいぶん殺風景になっていた。最近、このケヤキがまた復活していることを知った。烏丸御池の交差点からすぐ東に「嶋臺=しまだい」という国の登録文化財になっている町家があり、周囲のビルとの対比が面白い。

   
  嶋臺」あたりB(京都市中京区御池通東洞院西入ル)2017.09.19    F6  
  御池通に面して、昔勤めていた会社の京都の出先がある。親しくしていた後輩が最近その責任者として赴任したと聞いたので、立ち寄ってみた。あいにく外出中で帰社まで少し時間があるとのことなので、近くの嶋臺(しまだい)の建物を描いて時間調整した。  
 
 
京都市役所(京都市中京区寺町通御池上ル)2014.03.12      F6
この日は京都・岡崎の京都市美術館へ京都水彩展を観に行き、とても良い天気だったのでついでにスケッチもすることにした。どこを描こうか迷ったが、先日、京都市役所の本庁舎で近く耐震補強工事を行うとのニュースを聞いたので、今のうちに描いておくことにした。昭和初期に建てられたこの建物は、若いころ仕事でも毎日のように訪問した時期があり、馴染みがあるが、窓がずらっと並んでいる姿を描くのが面倒そうなので、これまでスケッチは敬遠していた。美術館へ行く前に市役所前の日当たりの良い御池通の歩道に座ると、背中からポカポカと日が当たり、とても気持ちが良かった。

大晦日の「嶋臺」付近(京都市中京区御池通東洞院西北角)2013.12.31      F6
忘年会開始までにはまだ時間がある。「どこで描こうか」と迷ったが、1枚目を描いた場所からそれほど遠くない場所に「嶋臺」(しまだい)の豪勢な町家があるのを思い出した。もう午後遅いので、暖かい日向で描くことは期待できない。いわばやけくそで、排気ガスにさらされながら、歩道の植え込みの陰から描いた。正月飾りのある玄関は固く閉ざされて、暖簾も外されているが、格子の上部からは内部の暖かそうな光が漏れている。並木のケヤキの葉っぱが散り残っているのが印象的だった。

嶋臺」あたりA(京都市中京区御池通御池通東洞院西北角)10.10.27       F6 
嶋臺」の前のケヤキ並木の歩道はとても幅が広く、ベンチなども置いてあって、スケッチ環境は抜群である。このすぐ近くに昔勤務していた会社の出先がある。久しぶりにちょっと寄ってみようかなと心が動きかけたが、忙しい時に迷惑だろうと思って、やめた。

「嶋臺」あたり@(京都市中京区御池通御池通東洞院西北角)07.11.24       36×51cm
嶋臺」は昔は糸商や造り酒屋だったそうだが、今はギャラリーとして使われている。友人が出展する「能面展」がここで開かれたため、鑑賞ついでに、せっかくだからと嶋臺の建物を描いた。

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