奈良県

甘樫丘から(明日香村)

甘樫丘は明日香村の中心部にあって、展望台からの見晴らしがよい。真東を向くと、目の下に「飛鳥」の集落が広がっていて、飛鳥寺や正面の丘の飛鳥坐(あすかにいます)神社が手に取るように見える。木陰もあって、理想的なスケッチポイントである。

甘樫丘から・14夏(明日香村)2014.08.06    F6
明日香での日陰スケッチの締めくくりに甘樫丘に登った。「久しぶりだなあ」と思いながら、目の前に広がる飛鳥の集落や飛鳥寺の風景を描いた。このページを見ると4年ぶりである。この丘へはいろんな人が登ってくる。この日はウオーキングと絵を描くことが趣味という老婦人がスケッチを覗き込みながら話しかけてきた。「もう一度下まで往復してきますね」と言い残しスタスタと丘を下りて行かれたが、すぐに帰ってこられた。驚くべき体力である。

甘樫丘から和田池、畝傍山、二上山…(明日香村)10.09.09    36×51cm
涼しいスケッチポイントを求めて、汗をかきかき甘樫丘への山道を登った。いつもは東を向いてのスケッチばかりなので、西側を描いてみることにした。西側にはまず目の下に和田池が見える。明日香村域はその池畔まで。それより向こうは橿原市域となり、家の数が増える。石川池という池の向こうのビル街が橿原神宮駅前付近。その右側が大和三山の一つ・畝傍山で、ずっと向こうには大阪府との境に位置する二上山が見え、左側に葛城山が連なる。

甘樫丘から・10夏(明日香村)10.09.09    36×51cm
甘樫丘展望台からまず西向きに1枚描いたあと、東向きに飛鳥集落から飛鳥寺あたりを描いた。田んぼはかなり黄色くなっており、もうすぐ実りの秋を迎える。いろんな場所で町の俯瞰を描くことに喜びを感じているが、やはり明日香村のこの風景を描いたのが出発点となっていると思う。

甘樫丘から・08夏(明日香村)08.07.27       36×51cm
甘樫丘から飛鳥寺あたりを描くのは5回目である。久しぶりに明日香へ行って、やはり日影を優先した結果、甘樫丘へ上ることにした。ちょうど1年ぶりだが、やはり手前のヒノキの背が高くなっている。「もう少しだけ剪定してほしい」というのがまことに身勝手な願いである。

甘樫丘から・07夏(明日香村)07.07.24       36×51cm
ようやく梅雨明け。からりと晴れ上がり、しかも湿度が低そう。さてどこへ行こうかと考えて、日陰があって風通しもよいところというわけで、甘樫丘の展望台を選んだ。スケッチしていると、高校生グループが2手に分かれてやってきた。説明役の歴史の先生が邪馬台国から平城京までの日本史を懇切丁寧に解説している。同じ話を2度聞いたから、ずいぶん勉強になり、得をしたような気分だったが、中身はそよ風とともに頭の中を通り抜けてしまった。気のせいか、手前のヒノキの林がだんだん育って、家並みが見えにくくなったように思う。

甘樫丘から・05秋(明日香村)05.09.30       36×51cm
爽やかな秋晴れに誘われ、田んぼの黄色が残っているうちにと、明日香に出かけ飛鳥地区を見下ろす甘樫丘に登った。日向だとまだ暑いが、丘の上にはおあつらえ向きの木陰がある。この場所から描くのは3度目なのだが、実にのんびりとした気分で、目の下に広がる家並みを馬鹿みたいに丁寧にスケッチした。(手前にあるヒノキの林をどう処理するか迷い、塗り残した。ホームページで皆さんから、いろいろご意見をいただいたが、まだそのままにしてある)

甘樫丘から・02冬(明日香村)02・12・30       36×51cm
暮れもとことん押し詰まった日、暖かい日差しに誘われてまた甘樫丘に登った。さすがに人は少ないがジョギングの人、公園管理の人、すでに正月休みに入ったらしい観光客らがけっこう登ってくる。ちょっとていねいに描き過ぎて、時間を費やしてしまった。

甘樫丘から・01秋(明日香村)01・10・08       36×51cm
紅葉には少し早いが、黄色に色づいたたんぼが美しい。甘樫丘の上は明日香を散策する人たちにとって絶好の休憩場所でもあって、絵を描いている後ろでは弁当を広げる輪も広がる。その中のご婦人の一人が絵を覗き込んで「まあすてき。安野光雅みたい」ととんでもないほめすぎの言葉をかけてくれた。

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