奈良県

白豪寺あたり(奈良市白毫寺町)

奈良市街地の東南部、春日大社の南側の丘陵地を上っていくと、高円山の山麓に白豪寺という古刹がある。境内は”五色椿”という椿や萩の花で知られ、奈良市街の展望もよいと聞くが、残念ながらまだお参りしたことがない。しかし、この門前には大和棟の民家が残るいかにも奈良らしい集落が広がっている。

   
  白毫寺町の大和棟@(奈良市)17.03.01     F6  
  3月の声を聞くだけで気分はもう春、スケッチ意欲も沸き上がってくる。ただ次の日2日に予定されていたスケッチ会が雨予想で早々に中止となったため、個人的に1日前倒してスケッチに出かけた。久しぶりに奈良市南郊の白毫寺町へ行ってみた。白毫寺の参道近くには数は減ったとはいえ今でも大和棟のお宅が多く残り、いかにも奈良らしい地区である。最初の1枚はふと狭い路地に足を踏み入れたところで描いた。2軒の大和棟が横に並んでいる。  
 
 
   
  白毫寺町の大和棟A(奈良市白毫寺町)17.03.01     36×51p  
  高畑町でスケッチ後、再び白毫寺町へ帰ってきた。村中の細い路地に入ると大和棟が2軒並び、その屋根のスカイラインが描くリズムが面白い場所がある。ほぼ同じ場所から以前にも描いたことがあるが、もう一度という気分になった。この日はポカポカ陽気だったのに、この頃になるとどんよりとした空になり、やがて雨が落ちてきた。もう1カ所、「山辺の道」の標識のあるところで描くつもりだったが、あきらめて近くに止めてある車へ急いだ。  
 
 
若草山遠望A(奈良市白豪寺町)2011.02.04     F6
白豪寺参道を下りながら北側に並行する柳生街道沿いの家並みを眺めると、赤いトタン葺きの大和棟の屋根が混じり、面白い。バックには冬枯れの若草山が見える。幸い背中から太陽が当たって暖かそうなのでもう1枚描くことにした。下に掲載している@の絵より田んぼ2枚分離れて描いたことになる。

柳生への道A(奈良市白豪寺町)2011.02.04     F6
白豪寺参道の南側に並行する坂道は柳生の里へ通じる道らしい。その坂道に沿って大和棟の尖った屋根がそびえる風景が面白く、以前ここへ来た時にもまったく同じアングルでスケッチしているが、日当たりもよく暖かそうだったので、また描く気になった。

白豪寺町B(奈良市)2011.02.04     F6
新薬師寺付近でスケッチ後、白豪寺の周辺へ。「5年ぶりかなあ」と思いながら集落内の小道を歩くと、見覚えのある民家が見つかる。結局、以前描いた下の絵と同じポイントを横から眺めた構図を選んだ。この場所には大和棟が2軒連続しており、独特の三角形の妻壁がつくるリズムが面白い。

白豪寺町A(奈良市)06.12.23       36×51cm
この日は新薬師寺の近くで描くつもりでポイントを探してうろついたが、結局、また白豪寺付近で描くことにした。下の絵の場所のすぐそばに古い大和棟造りのお宅が2軒並んでいて、構図がとても気に入った。絵になる小物もそろっている。ただし、手前には新しい住宅が迫っており、実際にはこの絵のようには見えない。新しい家にはちょっと立ち退いてもらった。06年最後の1枚。

柳生への道@(奈良市白豪寺町)06.01.25      36×51cm
白豪寺近くを柳生の里へ通じる旧道が通っている。昔は奈良と柳生を結ぶ主要な街道だったそうだが、別の場所に自動車道ができ、今はハイキング客などのための道となっている。東海自然歩道の一部に組み込まれ、スケッチした場所から山へ入ると石畳道になっているらしい。「らしい」というのは、これより先へ行ったことがないし、今後も柳生まで歩く勇気もないためである。しかし、古い大和棟の民家が残るこの場所はいかにも奈良の旧街道という雰囲気がする。

若草山遠望@(奈良市白豪寺町)06.01.25       36×51cm
白豪寺への参道から北を眺めると田んぼの向こうに面白い家並みが見え、日当たりの良い田んぼから描くことにした。ところが、なぜかどの田んぼにも柵がしてあって中に入れない。ようやく入れる場所を探し、スケッチを始めてから気がついた。このあたりには鹿が無数にいる。柵は鹿避けが目的なのである。家並みの向こうに見えているのは冬枯れの若草山。

白豪寺町@(奈良市)06.01.25     36×51cm
狭い路地を歩いていてこの家に行き当たった。失礼ながら少し古くなっているが、いかにも「奈良」を感じさせる民家の佇まいである。

奈良市西ノ京町薬師寺あたりへ
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