奈良県

茶筌の里・高山(生駒市高山町)

奈良県生駒市の北部にある高山町は茶筌の産地として知られる。のどかな田園地帯に茶筌の看板を掲げたお宅が散在する。竹だけを集めた植物園・高山竹林園もある。高山の茶筌は500年の歴史があり、一子相伝で技が受け継がれていて、日本の茶筌生産量の8〜9割は高山産という。なお茶せんは茶筅とも茶筌とも書くが、高山では「茶筌」の文字を使っている。

   
  淡竹の寒干し@(生駒市高山町)2018.01.31    F6  
  寒い日が続いていたが、この日は暖かで風もないので、スケッチに出かけることにした。先日、新聞に茶筌の里・高山で材料の淡竹(はちく)を寒干しする作業が最盛期を迎えているとの記事があったのを思い出し、生駒市高山町へ行った。竹を干す作業はもともと日当たりのよい場所で行うので都合がよい。陽だまりの田んぼへ入り込ませてもらった。ただ着色時、竹に影を少し入れたら、竹というより茅か葦を干しているような感じになってしまった。  
 
 
   
  淡竹の寒干しA(生駒市高山町)2018.01.31    F6  
 
茶筌の材料である淡竹の寒干し風景を1枚描いた後、もう1個所、寒干ししている畑が見えたので行ってみた。もちろん竹が絵の主役だが、家並みも描きたいので、いろいろ工夫が要る。先ほどとは方位が逆で、今度は背中から日が当たり気持ちがよい。この場所は色が違う2種類の竹を干していたのが印象的だったので、帰宅後、新聞記事の写真を見て、多分、同じ場所だろうと思った。


                                 2018年1月20日付朝日新聞夕刊の記事→→


 
 
 
   
  淡竹の寒干しB(生駒市高山町)2018.01.31    F6   
  2枚目を描いたのと同じ場所でもう1枚。バックに魅力的な建物が見えるので、南側を向いて竹との組み合わせを描いた。以前、遠くからスケッチしたことがある建物だが、このお宅も茶筌を作っておられる。  
 
 
   
  高山の俯瞰(生駒市高山町)2018.01.31    36×51p  
  淡竹の寒干し風景を3枚も描いたが、まだ時間が早いので、カートを引いて周辺をうろついた。ふと見えた高台へ上ると、一面に高山町の家々が広がっている。それほど寒さを感じない天候だったので、ついその気になって家々を丁寧に描いた。見えている道路を進むと「くろんど池」へ至る。  
 
 
高山の民家(生駒市高山町)    2015.02.04       25×41p 
朝のうちにクリニックへ行ったりしていたので、いつもより遅めに家を出た。このため近場を選び、茶筌の里・高山へ行った。何回も描いている場所なので、目新しいポイントを探していて、この民家が目に止まった。右側の横長の屋根の建物は隣家のもののようだが、この建物も含めて横長一列に連なる屋根の並びを面白いと感じた。目の前に立木があり、冬以外には葉っぱが邪魔になってこのアングルでは描けない。ふとこの日が何回目かの誕生日であることを思い出した。

続・高山の民家(生駒市高山町)2015.02.04       F6
この絵は↑の絵と同じ家を違う方向からスケッチしたもの。高山竹林園から川を隔てた西側のあたりに、日当たりのよい小高い場所があったので、そこへ上った。起伏のある高山の集落の様子がよく分かるかなと思って描いた。

庄田A(生駒市高山町)2015.02.04       25×41p
高山での3枚目を描くため少し場所を移動した。「庄田」というバス停近くに車を止め、少し歩きまわったが、その気になるアングルが見つからない。そのためお手軽に、バス停から見える大和棟のお宅に焦点を当てて描いた。道端の畑には早くも菜の花が咲いている。庭先には早くも鯉のぼりを揚げるためのポールが用意されている。立春が過ぎれば春なのだろう。

高山の大和棟(生駒市高山町)2013.08.20       F6
この日はとんでもない猛暑日だった。しかし、夕方遅く生駒市高山町に立ち寄ると、大北自治会館の近くにあるお気に入りの大和棟付近は、周辺全体が西側の山の日陰になっている。涼しさはは抜群だった。

高山・田植えのころ(生駒市高山町)2013.05.28        36×51cm
この日はもともと茶筌の里・高山で田植えの終わった田んぼを描くのが目的だった。周辺をうろついた後、再び高山に戻り、大北公民館の所で、さあスケッチをしようと思ったとたんに雨が降り始めた。どうしようかなと迷ったが、せっかくだから”傘差しスケッチ”にチャレンジすることにした。鉛筆スケッチまでとはいえ、P8サイズの紙に傘を差しながら描くのは初めての経験である。田んぼの向こうに立派な大和棟造りのお宅が見えるこのポイントが気に入っており、↓にもまったく同じテーマの絵がある。

高山F(生駒市高山町)      2012.10.05        F6
北田原でスケッチ後、気分を変えるためにひと山越え、茶筌の里・高山へ行った。もう夕方に近いので日影を探す必要はないが、たまたま深い木陰があったので、そこで描くことにした。土蔵の手前の草むらに彼岸花が咲いていて、さみしい景色に彩りを添えてくれている。木陰なので涼しいことは涼しいのだが、もう秋なのに、やがて次から次へとやぶ蚊が襲ってきて、かゆ〜い絵になった。

庄田@(生駒市高山町)10.10.01    36×51cm
10月に入り、自宅近所でも稲刈りが始まった。黄金色の田んぼが描けるのは今のうちと思い、生駒市高山町へ行った。あちらこちらをうろつき、「庄田」というバス停の近くで描いた。日向だとまだ暑いので木陰を選んだら今度は寒い。陽に輝く田んぼを眺めながら絵具を重ねたら、実際より黄色が少し濃くなったかもしれない。

高山E(生駒市高山町)10.06.24       36×51cm
曇りなので2匹目のドジョウを狙い同じ場所へ行った。ところが現場へ着いたころに薄日が差し始め、いかにも暑い。周囲を見渡すと大きなクリの木があったので、畑の手入れをしていた土地の持ち主に、その木の下に入れてもらえないかとお願いしてみた。「あの家を描きたいのでしょう」という答えが即座に返ってきた。指摘された通りで、私自身も3回目。

高山D(生駒市高山町)10.06.07        36×51cm
いよいよ梅雨入り。しかし、雨さえ降らなければ、曇りもまたよい。この日は朝からどんよりと曇っていた。しかし降水確率はゼロ。暑くない分、スケッチにぴったりと思い、自宅からそう遠くない生駒市高山町へ行った。狙い目は田植えの終わった田んぼ。曇りの日は涼しいこと以外にもメリットがあり、この絵も真南を向いて描いた。日差しが強い日なら逆光で景色がよく見えないはずである。正面に見える立派な土蔵を構えたお宅も茶筌をつくっておられるようだった。

高山C(生駒市高山町)06.06.03     36×51cm
梅雨入り前ならではの風景として、水鏡の田んぼを描きたいと思っていた。明日香にでも出かけるかと自宅を出たが、田んぼさえ描ければよいという気分になり、自宅から近い「高山」でお茶を濁すことにした。茶筌の産地として有名な場所なので、グループで描きに来た人もいる。いかにも大和路らしい大和棟造りの家が見事に水面に影を落としていて「遠くに行く必要はなかったな」と思いながら、早めに帰宅したら、家内から「もう帰ってきたの」と言われた。

高山A(生駒市高山町)05・01・27 36×51cm
茶筌の里・高山で姿の良い大和棟のお宅を見つけてスケッチした。大和棟は高塀造りとも呼び、奈良盆地や河内平野にたくさん残っている。田んぼに自由に入って描けるのは冬の特権である。

高山B(生駒市高山町)05・02・11 F6
高山で茶筌の材料とする淡竹(はちく)の天日干しが始まったとの新聞記事を読んだ。茶筌の産地らしい風景を描いたことがないと思っていたので早速出かけた。予想通り、カメラマンが大勢いたが、さすがにスケッチしている人はいなかった。

高山@(生駒市高山町)02・09・15 36×51cm
高山で、たわわに実った穂波の向こうに立派な構えのお宅を見つけて、スケッチブックを広げた。稲をどこまで描き込んだらよいのか迷いながら、結局、少していねいすぎたと反省。近くの田んぼでは早稲の刈り入れが始まっていた。

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