奈良県

北田原その2(生駒市)

奈良県の西北隅にある北田原地区は、山裾に家々が並びその前面に田んぼが広がるという、日本の農村の原風景が残っている。しかも自宅から近いため、たびたび出かけているうちにスケッチの枚数が増えたので、「北田原その2」を作った。

   
  北田原・大角地区(生駒市)2017.12.18     F6  
  この日は北田原町の南の方で晩秋風景を描いたが、最後に北田原町の一番北にある「大角地区」に立ち寄った。あと100メートルほどで大阪府交野市に入るという場所である。この場所もよく絵にしているが、入母屋造、切り妻造、大和棟造などさまざまな建て方の家がすべて妻側を見せていて「いかにも奈良」といった構図である。午後遅いので白い妻壁が西日に輝いている。  
 
 
   
   北田原・稲刈りのころ(生駒市)16.10.07     F6  
  生駒市傍示からの帰り道、北田原を通りかかると、稲刈りの真っ最中である。少し高いところに上り、周辺を見渡した。あちらこちらの田んぼでコンバインが動き、軽トラに米袋を積み込んだりしている。まさに稲刈りのライブ・スケッチ。黄色く色づいた田んぼの広がる農村風景が大好きで、今年もあちらこちらで描いたが、これで打ち止め。  
 
 
北田原・名残の稲(生駒市)   2014.10.16       F6
時間がそれほどないが、季節の変わり目に・・・というときに、生駒市北田原へ出かけることが多い。この絵も四条畷市域から府県境越えで北田原の家並みを描いた。ほとんどの田んぼで稲刈りが終わり、稲が残っているのはほんの一部になっている。何回もスケッチしている風景なので新味はないが、いかにも気持ちの良い気候の中でスケッチブックを広げる行為そのものがとても楽しいと言える。

北田原・梅雨のころ(生駒市北田原町)2013.06.25        36×51cm
梅雨の晴れ間を見つけて近場へスケッチに出かけた。この日は交野市内の磐船神社駐車場に車を止め、歩いて四条畷市まで行き、そこから見える生駒市北田原町を描いた。こう書くと大変な距離を移動したみたいだが、要は大阪と奈良の府県境をうろついたに過ぎない。「天の川」西岸の四条畷市域のちょっと高台になった田んぼの土手でスケッチブックを広げていると、かなり距離のある道路にわざわざ車を止めた人が窓を開けて「優雅な時を過ごしておられますね」と大声で呼びかけてきた。こちらは時間つぶしとの側面もあるのだが、その姿が遠目にも優雅に見えたということは良いことだと思うことにした。

北田原の路地(生駒市)      2012.10.05        F6
国道168号線沿いから北田原の家並みを描いた後、村中へ入ってみた。今年の6月にも同じようなコースを歩いただけに、さすがに目新しいポイントが見つからない。両側から家が迫り、黒い軒裏のリズムがちょっと面白い構図だと思う路地でもう1枚描いた。久しぶりに紙を縦位置で使った。真後ろにキンモクセイの木があり、よい香りが漂ってくる。まだ暑いが、いつの間にか秋になっている。木々の色も真夏のそれではない。

北田原の秋(生駒市)      2012.10.05        F6
自宅近くの田んぼで稲刈りが始まったので、ひと山越えた生駒市北田原へ出かけると、こちらも稲刈りの真っ最中。国道168号線からスケッチしようと思ったがまだ日差しが強いので、道路脇にポツンと建っている農作業小屋の日影に入ることにした。ところがそこへ行ってみると、スピード違反の取り締まりをしている警察官がいて、少し先の空き地に陣取る仲間に対し、無線で違反車のナンバーなどを盛んに連絡している。お互い、物陰や日影を好む者同士である。まさか公務執行妨害にもなるまいと思い、「ほかに日影がないので、お邪魔しますね」と断って、その警察官のそばでスケッチブックを広げた。スケッチ歴が長くなるとだんだん厚かましくなる。

北田原の田んぼ(生駒市北田原)2012.06.24     F6
長雨が続きページを更新する絵がなくなったし、何だか長いことスケッチに行っていないような気分。梅雨の晴れ間を狙って北田原へ行った。狙い目は田植えが終わった田んぼだったが、稲はもう相当大きく育っている。

煉瓦塀の家@(生駒市北田原)2012.06.24        F6
北田原の集落の中に赤い煉瓦塀のお宅がある。風景の中で煉瓦塀がよいアクセントになっており、これまで遠くから何回もこのお宅をスケッチしている。この日も田んぼ道を歩いていて煉瓦塀の前に出た。ちょうど柿の木の下の日影から涼しくスケッチできそうなので、その塀に焦点を当てて描いてみた。

煉瓦塀の家A(生駒市北田原)2012.06.24       36×51cm
赤い煉瓦塀のあるお宅を今度は北側から描いた。畑の隅にある木の下に入り込んでスケッチしていると、その畑にやって来られたご婦人が「ちょっと見せてね」と覗き込んできた。「この家がうちです」といわれる。煉瓦塀のあるお宅の人だった。「煉瓦塀がいいですねえ」というと「皆さんそういわれますが…」。これまでに姿を見かけたことはないが、どうやらこのあたりでスケッチする人はけっこう多いのかもしれない。

北田原のため池(生駒市北田原)2012.06.24         F6
改めて北田原の村なかを歩いていると、静かなため池に出会った。そういえば奈良平野は農業用のため池が多い地域である。正面の大和棟のお宅が水面に写り込んでいる。幸い曇り空になっており、暑さの心配もないのでもう1枚描いた。

生駒市南田原へ
「近畿の旅3」(奈良、滋賀)の目次へ