奈良県

大和郡山その1(大和郡山市)

大和郡山市は金魚の産地として有名だが、城下町らしい古い町並みも残っている。正確には「残っていた」と表現すべきかもしれないが、自宅から比較的近いこともあって絵を描きに出かけた回数は多い。

   
  郡山城天守台から(大和郡山市)17.04.19     36×51p  
  郡山城の天守台に展望スペースができたと聞いた。この日、天気は良さそうだし、これ以上暑くなるととてもスケッチなどできそうにないので、早速行ってみることにした。期待した古い城下町の俯瞰はできなかったが、かつて個別に描いたことがある城趾会館(旧奈良県立図書館)や追手向櫓、追手門など城の遺構が一望でき、わくわくしながら描いた。お気付きかも知れないが、若草山と興福寺五重塔が遠望できたので、画面左上に描き込んだ。この日はとても風が強く、天守台の上は遮るものがないので、時々、体ごと吹き飛ばされそうになった。  
 
 
   
   郡山城から(大和郡山市)17.04.19     F6   
  郡山城の天守台で描いた後、追手門と東隅櫓の間の広場へ行った。この場所から城内に建てられている住宅が俯瞰でき、それを歩さんが描いておられたのを思い出した。外堀と内堀の間の城内の一等地に武家屋敷などではなくなぜか普通の住宅が建ち並んでいる。どのようないきさつで、こんな場所に住宅が建てられたかは知らないが、いかにも住環境の良い立地である。その住宅を眺める場所も、人通りはなく日当たりが良いので、おにぎりの昼食を食べながらのんびりスケッチした。  
 
 
   
  郡山城・追手向櫓と追手門(大和郡山市)17.04.19     F6  
  郡山城での3枚目は追手向櫓と追手門を描いた。以前、紅葉の季節にまったく同じアングルで描いたことがあるが、今回は若葉の季節なので気分は新た。これらの建物のスカラインが気に入っている。散歩途中らしい方がやって来て、ずっと私の手元を覗き込んでいる。バランスの取りにくい建物だが、覗き込まれると失敗するわけにもいかない。何とか恥をかかずにすんだ。この日は個展などにもお越しいただく方に偶然お目にかかった。この絵の左側の小道から、櫓を見上げる難しい構図で描いておられた。  
 
 
「本家菊屋」B(大和郡山市柳1丁目)    2015.07.30    F6
暑さのためスケッチに出かけるチャンスが少ないので、この際もう1枚欲張ることにし、市役所の近くの和菓子屋「本家菊屋」を描いた。同店は大変な老舗だが、その建物も江戸末期の1855年(安政2年)の大地震で倒壊した後に建て直したものだという。下に掲載しているように、この建物を描くのは1992年、2005年に次いで3回目だが、最初に描いた時からでも建物は全く変わっていない。この日は酷暑の後、豪雨に見舞われた。この絵を描くころには雨も止み暑さもましになったが、今度は草むらから蚊の大群が襲ってきた。真夏のスケッチはまことに辛いものである。

郡山城(大和郡山市)10.11.06       36×51cm
いかにも気持ちよさそうな小春日和にじっとしておられず、午後からスケッチに。それほど遠くはなく、駐車場もあるといった条件を考え、大和郡山城を選んだ。お城そのものを描くことはめったにないが、下の絵にある市民会館を描きに行った時、追手門と追手向櫓が作るスカイラインが面白いと思った。門は1983(昭和58)年に、櫓は86(昭和61)年にそれぞれ再建されたという。

大和郡山市市民会館(大和郡山市城内町)10.08.05       F6
この日、久しぶりに大和郡山へ行った。市内にある別の場所で描くつもりだったが、しばらくぶりで行ってみると、すっかり様子が変わり、描く気がしない。このため、城址なら樹木が多く日影があろうと思い、市民会館を描くつもりで行ってみた。確かに日影はあったが木々が邪魔になって描きにくかった。

紺屋町C(大和郡山市)09.07.03   36×51cm
道路の真ん中に堀割のある紺屋町で、8年ほど前に同じアングルで描いたことがある。最近、ネット仲間のumiushiさんから新作を掲示板に張り付けていただいたので、改めて描く気になった。「8年前と町並みは少しも変わっていないなあ」などと思いながらスケッチした。梅雨の晴れ間を狙って出かけtが、やがてポツリポツリと雨。早々に切り上げた。






絵の上と右側を少しトリミングしてみました。
紺屋町C−2

紺屋町B(大和郡山市)08・01・08 36×51cm
冬晴れに誘われ大和郡山へ。日向で描こうとすると場所が限られる。久しぶりに紺屋町で描いた。下のAは盆の最中だったが、今度は正月早々。道路の真ん中を流れる紺屋川は絵を描くには不可欠だが、車で通る場合はとても邪魔になる。

九条町(大和郡山市)
08・01・08  31×41cm





いわゆる町並みの絵は季節感がない。紺屋町の絵も夏に描いたものと大差ない。2枚目は冬らしい景色を描こうと、金魚の養殖池を選んだ。日当たりを優先、土手に座ってのんびりと描いた。

「本家菊屋」A(大和郡山市)05.08.24 36×51cm
大和郡山市の市役所の向かい、柳1丁目に「本家菊屋」という和菓子の老舗がある。天正17年(1589年)の創業というから創業400年を越えている。当時の大和郡山城主だった豊臣秀長の御用菓子をつくっていたそうで、この店の名物「うぐいす餅」(今は『御城之口餅』と呼ばれている)は兄・秀吉の命名というから話は古い。店の建物はいつごろ建てられたものかは知らないが、少なくとも13年前にスケッチした当時と少しも変わっていない。

大和郡山で最初に描いたのがこの絵である。頑固に店舗を旧態のまま保つということも、なかなか難しいことだと思う。








「本家菊屋」@(大和郡山市)92・04・18 F8

紺屋町A(大和郡山市)01・08・15 36×51cm
この町に集中的に出かけていたのは92年のこと。長年のブランクのあと訪ねると道の真ん中に堀川(紺屋川)がある紺屋町の町並みもずいぶん歯抜けになっている。町名の由来となった染物屋がかろうじて残っていたので、スケッチブックを広げた。盆休みとあって町内総出で川掃除をしていた。暑さで体が干上がってしまった。

城内町(大和郡山市)94・01・09 F8
久しぶりに大和郡山を訪ねたが、寒さもあり路地で描く気がしない。日当たりの良い場所でと、城跡の中にある市民会館を描いた。明治41年に建てられた奈良県立図書館の建物を昭和45年に移築したものだという。

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