大阪府

交野あちらこちら(交野市)

交野市は枚方市、寝屋川市、四条畷市と奈良県の生駒市に囲まれた小都市である。都市というより村や町がそのまま市になった感じで、市域の半分は生駒山脈北端の山塊が占めている。四季が感じられ、のんびりするのが住んでいて何よりの魅力である。市内あちらこちらの風景を拾った。

   
  紅葉の交野山A(交野市)2017.12.03     36×51p  
  この日、自宅から交野山を眺めると、抜けるような青空に盛りの紅葉が映えて、いかにも綺麗。暖かくて気持ちも良さそうなので、道路を一本渡るだけの手近なスケッチポイントに座った。日曜日とあって、画面右端にあるキリスト教会からは子ども達の歓声が聞こえる。赤い山々を忠実に再現したつもりだったが、少し派手だったかも知れない。この日をピークに山は日ごとに色あせ、すっかり冬色になった。下にほぼ同じ場所からのスケッチを掲載しているが、日付も一日違い。  
 
 
   
  京阪交野線と桜(交野市私部西)16.04.05    23×41p  
  満開の桜を求めて自転車で交野市内をほぼ一周したが、桜と家並みの組み合わせがうまくいく場所は見当たらなかった。自宅近くまで戻ってきて、ふと見ると京阪電車交野線の線路脇の桜も満開である。「これなら遠くまで行くことはなかった」と思いながら、この日最後の1枚。  
 
 
紅葉の交野山@(交野市)2015.12.02     36×51cm
自宅近くから見える交野山の紅葉がどうやらピークを迎えたようである。今年はナラ枯れ現象が起きていたうえに、木の葉の色付きももう一つというが、それでも山の姿が一番華やかな季節である。この日はとても暖かくて穏やかな天気だったので、イーゼルなど絵の道具一式を持って「徒歩」でスケッチに出かけ、のんびり着色までした。

テレビ家族A(交野市)       2015.05.20    F6
電柱大好きだが、テレビのアンテナも生活感が感じられるため好きなスケッチ素材で、見えれば必ず絵に描き込むことにしている。05年に「別冊・F3スケッチブック」というコーナーをスタートさせたとき、アンテナの林立したこの家の絵を「テレビ家族」のタイトルで掲載したが、先日その場所を通りかかると、10年前と同じ風景が残っていた。これほどたくさんのテレビアンテナを立てた家は珍しく、改めて描きに出かけた。

「天野川」の桜(交野市)       2015.04.04      F6
この日ふと見ると、「天野川」の堤防の桜が満開で、多くの人が散策している。いかにも気持ちよさそうなので、急いで自宅へ帰り、スケッチブックを持ち出した。交野市には七夕や星にちなむ地名が多く、天野川もその一つ。この下流には織姫と牽牛が出会ったとされる「逢合(あいあい)橋」という橋も架かっている。遠くの山の斜面に見えるのは妙見東という住宅地。

私市8丁目(交野市)    2014.12.13       F6
12月に入り急に寒くなったが、紅葉が描けるラストチャンスと思い、自転車で私市方面へ出かけた。一昨年にも同じ時期に同じ動機で周辺をうろうろしており、目新しいポイントが見つからない。結局、これまでスケッチポイントとしてとらえていなかった私市8丁目へ迷い込んだ。私市8丁目は住宅街というより京阪電車・私市駅から「くろんど池」へ通じるハイキングコースの一部である。道沿いでふと振り返ると、木々の向こうに住宅の白い壁と名残の紅葉が見え、ちょっと感じが良かった。

龍王山”半笑い”(交野市)2014.04.07      36×51cm
交野市の山々の様子が日に日に春めいている。スケッチしていて一年で一番気持ちの良い季節でもあり、野暮用の合間に、そんな山の様子を1枚描くことにした。交野高校横の桜並木の下に陣取ると、JR学研都市線の線路を越えて、寺集落の家並みとその背後の龍王山がよく見える。あちらこちらに桜が咲いており、頭の上からも桜吹雪が舞う。久しぶりに現地で絵の具を広げて着色した。まだ「山笑う」とまでいかず「半笑い」状態だった。

Tさん宅(交野市)2013.09.05      F6 
この日は曇り空でとても涼しいため、自転車で出かけて交野市内でスケッチした。自宅からかなり距離のある倉治地区でスケッチ後、自転車に乗ろうとしたら、どうやらパンクしたようで、タイヤがペチャンコになっている。付近に自転車屋はなさそうだし、仕方がないので自宅近くの自転車屋を目指すことにした。パンクした自転車を押しながら歩くのはとてもみじめな気分である。ふと、何事にもとても器用なTさんの家が途中にあることを思い出した。「在宅ならいいのに」と思いながら立ち寄ると、運よく在宅で、二つ返事でパンクを直してくれるという。あまりにも嬉しかったので、お礼にTさんの自宅をスケッチした。ちょうどパンク修理が終わったときに、鉛筆スケッチも終わった。ちょっと建築パースのようになってしまったが…。

交野の春(交野市)2013.04.08        36×51cm
芽吹きの季節とあって、自宅近くから見える山の様子が日々変化する。この日は多少気温が低いものの、いかにも気持ち良く晴れ上がったので、午前中は家庭菜園の手入れをし、午後からスケッチブックを持ち出して春の山を描くことにした。府道の歩道に絵の具類を広げ、のんびりスケッチした。山の麓の方はもう若葉だが、上の方はまだ芽が吹かず、紫っぽい色である。「山笑う」というのは春の季語だが、まだ完全に若葉になっていないので、「山、半笑い」というところか。

交野山・彼岸のころ(交野市)      2012.09.21        36×51p
彼岸の中日が近づき、稲刈りの遅い交野市周辺でもようやく田んぼが色づき始めたので、自転車でスケッチに出かけた。なかなかポイントが決まらず、ずいぶん広範囲に走り回った結果、田んぼの向こうに交野山が見える場所でスケッチブックを広げた。絵の賑やかしにJR学研都市線の電車を描き込んでおいた。上りと下りを合わせると3、4分に1本の割合で通る。

交野山D(交野市私部南)2011.02.19     36×51cm
暖かい日が続き、午後に時間があったので、自宅から近い私部南の田んぼの真ん中に座って、遠くに見える交野山を描いた。田んぼの中の一本道なのに案外人通りが多い。たまたま親子連れが通りかかり、私の絵を褒めてくれたので、お礼に描き込んでおいた。

私部西・10年秋(交野市)10.10.06      F6
10年春、交野に高架の高速道路が完成した。高架橋の下は日影になり涼しい風も吹き抜けるので、猛暑が続いていた夏のある日、暑さしのぎにこの絵を描きに行った。未完成のまま放置していたが、10月に入り稲刈りも始まったので、改めて続きを描いた。着色しているうちに、田んぼは稲を刈り取られて裸になった。走り抜ける電車は描きにくいが、幸いなことに同じ型の車両が上下合わせると5分ごとにやってくるので、しっかり描き込むことができた。

交野の歳末(交野市)09.12.27     F6
年が押し詰まり、遠くへスケッチに出かける気がしないので自宅近くで描き、「交野の新春」というタイトルでトップページに掲載した。かつて子供たちが遊ぶ歓声であふれていた町も今は静か。歳末も新春も全く変わりない風景である。

交野山C(交野市)08.11.23      36×51cm
倉治1丁目から眺めた秋の「交野山」である。麓で建設中の「第二京阪道路」がようやくこのあたりまで延びてきて、巨大なクレーンが動き回っている。「今しか描けない風景かな」と思い、田んぼの畦に座った。

交野山B(交野市)08.11.20     F6
よく晴れた午後、スケッチブックと椅子を抱えて自宅近くで日当たりの良い場所を探した。ご近所は新興住宅地で「古い町並み」とはいえないため、交野山に焦点を当て、サクラの紅葉をあしらった。通りかかった人が「こんなところでも絵になるんですね」などという。町内も老齢化が進み、子供の姿はほとんど見かけないが、一画に大手企業の社宅があり、そこへ至る道だけ、小学生の下校姿が見える。

星田の秋(交野市) 08.11.16      F6
星田の府道沿いにあるこの建物が以前から気になっていた。わざわざスケッチするほどの気分にはならないが、何となく印象に残る建物である。先日、車で通りかかると隣の空き地にススキが茂っている。所有者には失礼ながら、この建物とススキがよく似合うような気がして、改めてスケッチに出かけた。

交野山A(交野市)07.06.12     F6
雑用でスケッチに行く時間がないので、夕方、自宅近くで描くことにした。借りている家庭菜園の隣にある田んぼでも田植えが終わった。家並みの向こうに交野市のシンボルともいえる「交野山」が見える。菜園仲間が通りかかって「絵のタイトルは交野山がよい」というので、そうすることにした。日中は夏のような日差しだったが、夕方の風は涼しくてとても気持ちがよい。「わざわざ遠く出かけることはないか」とやせ我慢。

私部西(交野市)06.05.20  
F6





自転車でスケッチポイントを探しながら走っていて、この場所が目に止まった。あちらこちらでよく見かける新興住宅地だが、いかにも穏やかな休日風景である。

酒蔵(交野市)04・06・28     キャンソンF8
交野はよい水が湧き出すためか、市内に造り酒屋が何軒かある。時々行くホームセンターの駐車場から、そのうちの1軒の酒蔵をスケッチした。暑さを避けるため、午後遅く、日陰が長くなるのを待って、描きに行った。

文化住宅(交野市)02・02・24       F8
長屋型木造アパートを「文化住宅」と呼ぶのは大阪独特ではなかろうか。略して「文化」と呼ぶこともある。かつては大阪周辺の新興都市にひしめいていたが、最近すっかり姿を消した。交野市内で「文化」を見つけたときは、何だか懐かしく感じて、つい絵にしてしまった。かつて交野市ではマンションの建設が禁止されていた。そのころ建てられたものだろう。

交野市のシンボルは市内のどこからでも眺められる交野山である。山の場合は「かたのやま」と呼ばず「こうのさん」と音読みする。頂上に大きな岩がある。




         交野山@(交野市)94年秋 F8

獅子屈寺(交野市)05.10.25      F8
京阪河内森駅から急坂を登ったところに、獅子屈寺という古いお寺がある。普段、お寺はあまり描く気がしないのだが、ハイキングのついでにスケッチした。現地での仕上がりが気に入らず、家で手を入れた結果、よけいどうにもならなくなってしまった。やはり慣れないことはすべきではないと反省している。

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