滋賀県  
 
 
   北小松(大津市)  
 
 
   湖西道路を北へ進み、比良山系の山並みがいよいよ琵琶湖岸に迫ってきたあたりに北小松がある。古くから漁業の基地として栄え、西近江路の宿場だったこともある。司馬遼太郎の「街道をゆく」の第1編「湖西のみち」で最初の訪ねるのが北小松の集落。以前は志賀町だったが、平成の大合併で大津市域に含まれた。  
 
 
   
  積雪の北小松(大津市)17.01     F6  
  ひまつぶしさんが、”寒さ対策”として自宅で描いた「雪が降る」シリーズを掲載されていて、なかなか魅力的である。私も”寒さ対策”に「雪が降った」絵を描いてみた。写真から雪景色を描いたことがあるが、その写真もないので、北小松でスケッチした雪のない絵(下に掲載の北小松①)をベースに、「もし40㎝ほどの積雪があればこんな風景になるのではないか」と想像しながら、自宅のストーブの前でぬくぬくと描いた。寒い日の戯れ事とご笑覧ください。  
 
 
     
   北小松駅から(大津市北小松)2016.02.11   F6  
 
朝起きると抜けるような青空が広がり、春のような暖かさという予報。「よし、スケッチに行こう」と決めて行き先を考え、ずいぶん前に与堂さんがJR北小松駅のホームから描かれた絵を思い出した。無人駅かと思ったら駅員がしっかり見張っているので、入場券を買って高架駅のホームに上がった。北小松の甍の波の向こうに琵琶湖の湖面が広がり、そのさらに向こうには鈴鹿山脈だろうか、雪をかぶった山々が連なっている。空の色がきれいな時は湖面の色もきれいである。
 
 
 
 
     
  北小松①(大津市北小松)16.02.11      36×51㎝  
  北小松のこのポイントは出発前にストリートビューで探しておいた。車を止めた北小松駅前広場から漁港の方向へ向かい、国道161号を渡ったところで後ろを振り返った構図である。背景の比良山系の山には数日前に降った雪が残っていたため、家並みと雪の山の組み合わせを選んだ。道ばたに椅子を置いたとたん、通りがかりのご婦人が「今日は暖かくていいですね。皆さんがよくここで描かれていますよ」などと声をかけてくれた。  
 
 
     
  北小松②(大津市北小松)16.02.11      F6   
  北小松の集落の中を歩いて他のスケッチポイントを探した。農業や漁業で生計を立てる豊かな集落らしく、煙出しを付け軒下を白漆喰で固めた丁寧な造りの家が目立つ。天気がよかったため湖岸の砂浜でのスケッチがいかにも気持ちよさそうだったが、結局、後戻りして湖岸へ向かう狭い路地道を選んだ。車が来そうになかったので、厚かましく道の真ん中に座った。   
 
 
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