滋賀県

信楽・長野(甲賀市信楽町)

信楽は日本6古窯のひとつ。絵を描きにいく目的以外で何回も行っている。窯元が集中している長野地区は、起伏のある土地に網の目状の道路が続き、ふと登り窯に出会ったりする。しかし現役の登り窯はほとんどなく、そのまま放置されたり、観光用に保存されているものだけである。(04年10月、信楽町は水口町、土山町、甲南町、甲賀町と合併して甲賀市の一部となった)

     
  信楽の路地(甲賀市信楽町長野)2018.01.07    36×51p  
  多羅尾でスケッチ後、信楽焼の窯元が集中している長野地区に移動した。旧町役場横の駐車場に車を止めさせてもらい、ふと足を踏み入れた路地がとても感じが良い。この辺りは細い道が複雑に入り組んでおり、二度と同じ場所には行けそうもない。両側は広い敷地を持つ製陶所で、突き当たりには小さな神社の祠が見える。カメラを抱えた老夫婦(?)が「ここは風情がありますね」と言いながら通り過ぎたが、その後、あちらこちらでこの2人に出会った。  
 
 
   
  信楽の登り窯(甲賀市信楽町長野)2018.01.07    F6  
  迷路のような信楽の路地を歩いていて、ふと登り窯に出会った。使われなくなって相当年月が経っているようで、ぽつんと窯があるだけなので、あまり絵になりそうもないなと思ったが、信楽でなければ描けない風景と思い直してスケッチした。  
 
 
   
    信楽の製陶工場(甲賀市信楽町長野)2018.01.07    28×46p   
  「信楽窯元散策路」の標識に沿って歩いていて、ふと振り返ると、製陶工場の屋根が重なり合ってちょっと面白い構図である。散策路脇に東屋を備えた小さな公園のようなスペースがあり、スケッチに最適なので、1枚描くことにした。手前の空き地にも以前は工場があったような感じである。  
 
 
   
   「宗陶苑」(甲賀市信楽町長野)2018.01.07    F6  
  時間も遅くなったのでもう帰ろうと車に乗ったが、国道沿いに「巨大登り窯・宗陶苑」という看板がたくさん出ている。「ちょっと覗いてみるか」と立ち寄ると、駐車場の看板は出ているが車を止めるにはもったいないほどの広い芝生広場に面して、登り窯の屋根やら煙突などが立ち並ぶ大きな工場が建っている。ここの登り窯が信楽で唯一稼働しているそうである。工場全体がすべてスレートかトタン板張りで、とても面白いと感じた。ただ、ずいぶん寒くなってきているため、後日出直そうと、とりあえず写真を撮った。しかし、帰宅後写真を眺めていてその気になり、絵にしてみた。気候の良い季節なら快適なスケッチになりそうである。  
 
 
信楽C(甲賀市信楽町)08.05.04  36×51cm
このポイントは与堂さんが見つけてこられた。「登り窯見学ご自由にどうぞ」という看板を頼りに敷地内に入れてもらった。ご主人によると、昭和40年代までこの登り窯を使っていたが、その後、重油窯に替わり、現在はガス窯とのこと。屋根がないので、痛みが激しいが、これほどしっかりと登り窯が描ける場所はほかにはなさそうである。この窯元は「丸由製陶」という。

信楽D(甲賀市信楽町)08.05.04  F6
丸由製陶の登り窯を描いた後、そのすぐそばにある窯元を描くことにした。高い煙突とその手前の坂道の組み合わせがちょっと面白い。丸由製陶で出会ったカメラ持参のご夫婦がここでも盛んにシャッターを押しておられる。細い道を車がすり抜けるように通るので、たびたび椅子を片付けて道を譲るはめになった。

信楽B(甲賀市信楽町)07.01.25 36×51cm  07・08
「天気が良くて暖かいよ」という家人の声に背を押され車に乗った。とりあえず奈良県を目指したが、途中で気が変わって、京都府の和束町経由で滋賀県の信楽へ行った。お目当ての登り窯は健在で、幸いなことに陽だまりで描くことができた。走行距離はたいしたことはないが、1枚の絵を描くために大阪府→奈良県→京都府→滋賀県→京都府→大阪府と4府県を走り回ったことになる。

信楽A(信楽町)03・03・30 F8
この少し前に信楽に行って、登り窯めぐりの案内板が整備されていることを知り、この場所を見つけた。「ここでは皆さんがよく描かれますよ」ということだった。滋賀の絵を描き続けているYさんの絵にも同じポイントのものがある。

信楽@(信楽町)95・01・08 F8
信楽といえば狸の置物。登り窯を描くついでに違う場所でスケッチした狸を描き込んだが、蛇足だった。最近この町を訪ねた時、この場所を探したが結局どこだか分からなかった。あるいは現役を退いたのかもしれない。

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