「INSANE GIRL」

プロローグ

 

 

 

「ああ……お腹が痛いな。」

 

教室の床に横たわる少年とそれを見下ろす少女。

その腹部には痛々しくナイフが刺さっている。

 

「血が止まらないや」

 

少年を中心に真っ赤な水溜りができている。

元は白かっであろう少年のワイシャツは真っ赤に染まっている。

 

「死ぬのかな?」

 

少年は目の前の世界が遠ざかっていくのを感じていた。

 

「ちょっと怖いな」

 

自分を見下ろしている少女を見上げた。

 

「でも……」

 

少女の制服も少年と同じく血で染まっていた。

少女は何も言わずに少年を見下ろし続けた。

 

「良かった……」

 

その代わりに満面の笑みを浮かべていた。

 

「君が笑ってくれて……」

 

まるで天使のような。

 

 

 

 

戻る

次へ