海外ネットオークション体験談






インターネットが市場を変える・コレクションを変える


※世界最大のインターネット・オークションサイトであるeBayが、
日本市場参入時に制作した特注チョロQ。


「ネット・オークション」は、私のコレクションを劇的に変えました。「パトカー」にフォーカスした現在のコレクションは、「ネット・オークション」という仕組みが出来て、はじめて可能になった、と言っても過言ではありません。

特に絶版品は、誰かがショップに売却なり委託をして一時は店頭に並んでいても、直後に来店した顧客に買われてしまえば、次の客の目に触れることはありません。つまりコレクターにとっては「点」の品揃えなのです。
こうならないためには、探しているモデルをあらかじめショップに知らせておくことになるのでしょうが、そうすると見つけてもらった時には、価格や状態を理由に断ることはしにくくなります。某メーカー直営系のショップをはじめとして、たぶん何千台もある展示の中に、「パトカーなんて1台も無い…」という思いをしたことは、1度や2度ではありませんでした。

しかし「ネット・オークション」では、時間をかけて、欲しいモデルを探すことができます。そのモデルを欲しい人が複数いても、価格での入札になりますから、第一発見者の手にただちに落ちるとは限りません。つまり「ネット・オークション」は、コレクションの中の「抜けている」モデルを探していくことのできる、「線」「面」の品揃えなのです。

もうひとつ、「ネット・オークション」がもたらした「革新」があります。オークションの出品リスト上では、資本金100億の企業も、資本金300万円のショップも、単なる1個人も、全く対等です。規模の大きな企業やショップが、ただちにサービスが良いとは限りません。
個人とのオークション取引で、実に迅速・丁寧・丹念な対応に日々接している中では、実に笑ってしまうぐらい、官僚的な対応をするショップもあります。

けれど、買い手(コレクター)は、実は全く平等・対等なたくさんの出品者を、(真の競争原理に従って、それが個人であろうが、ショップであろうが)任意に、公正に、選択することができるのです。つまり、ネットによって、主導権は完全に「買い手」の側に移ったのですね。ここでは、不動産としての店舗や在庫量・資金力などを背景とした、専門店の「売り手」としての絶対的な主導権は既に存在しません。(これを、以前にも書きましたが、「買い手中心の市場」、バイヤー・セントリック・マーケットの到来、と呼んでいます。)

このことがいまだ十分には理解されず、一部ではインターネットを、「カタログや在庫リストを載せておけるメディア」といった認識にとどまっているかに見えるのは大変に残念なことだと言えるでしょう。(2005/10/29)


 その後の海外オークション事情の追補 (2009/8/16)

2005年10月にこの項を書いて以来、いつのまにか4年近い時間が経ってしまい、eBay についても様子が変わった点が何点かあります。

ひとつは、「eBay」と「PayPal」の結びつきが大変に強くなったことで、少なくともアメリカに関する限りはほとんどの出品者の決済で「PayPal」が利用できるようになり、決済作業中に「eBay」と「PayPal」の双方のサイトにログインして、行き来するような芸当もできるようになりました。

また、ワールドワイドに発送すると書いている出品者については、はじめから日本への送料が提示されていたり、「ファースト・クラス・メイル」「プライオリティ・メイル」(ともに米国郵便USPSのサービス名)の料金が確認できる出品が増えるなど、利便性は向上していると言えるでしょう。

ただ、複数落札をした場合、単品用に表示されている送料がそのまま掛け算で加算されてしまう場合と(3個だったら×3)、同梱送料として減額された送料を提示してくれる場合とが両方あって、注意が要ります。

あらかじめ「日本に発送してくれるか」、「送料は納得のいくものか」、「複数落札の場合の送料はどうなるのか」は確認しておくことをお奨めします。出品者によっては、追跡のできる「プライオリティ・メイル」でしか送らない、というようなショップなどもあり、この場合は送料だけで30ドルぐらいを覚悟することになってしまいます。



eBay の日本向け公認サイト「セカイモン」

どうしても言葉などの面で、外国人出品者との直接のやりとりには不安が残る、という方のために、「セカイモン(sekaimon)」というサービスをご紹介しておきます。カリフォルニア州サンタクララの、「ショップ・エアラインズ・アメリカ・インク」(SAL・Shop Airlines)という会社(ネットプライスグループの海外Eコマース事業担当会社)によるサービスですが、eBayの日本向け公認サービスとして、日本語サイトが開設されています。

登録会員は日本語で表示されたサイトを見ながら。検索・入札。
落札された場合、商品は出品者によってロサンゼルスにある配送センターにいったん送られ、そこから日本に転送される仕組みになっています。一種の代行入札システムなので、落札金額・送料の他に、落札価格の15%の「セカイモン手数料」が必要です。

ロサンゼルスの配送センターまでの米国内送料と、そこから日本への国際送料がかかる仕組みのため、出品者からダイレクトに送られる場合より割高になる可能性もあります。したがって決済手続きも2回になります。ロスからの国際配送料金(国際宅急便)は、重量制の目安金額がサイト上に表示されています。ミニカーであれば、複数台を買ってもまず2kg以内ぐらいで収まるはずです。同一出品者から複数購入するなどして、ミニカー1台あたりの送料を減らす工夫をした方がいいかもしれません。

いまのところ、入札対象になるのは米国eBay ということで、別サイトになっているドイツ/フランスなど各国eBayの出品物は購入できません(ドイツ在住の出品者であっても、米国eBayに出品しているなら、入札できることになります)。 一方、出品者にとっては発送先はロスの配送センターであるため、「米国内にしか発送しません」という出品にも入札できることになります。

関心のある方は日本語サイト内の説明を良くお読みの上、納得と自己責任の原則の上でご利用ください。活用の仕方によっては、日本のコレクターに新しい可能性を拓く仕組みかもしれません。






空間と時間を超える
国内のネットオークションでさえ、もちろん膨大な数の出品があるのですが、ひとつだけ課題があります。基本的には国内市場に入って来て、売買されたものが出品の大半ですから、例えば1966年頃の日本の玩具輸入自由化以前に既に絶版になっていた欧州のモデルとか、現在レギュラーの代理店の付いていないマッチボックスの通常の1-75シリーズなどは、海外で買って来た、というような方の出品を待たない限りはなかなか出て来ません。
この点を補うのが海外オークション、その中でも最大のものである eBay(イーベイ)です。

海外オークションを活用することで、コレクターは、古いものから新しいモデルまでの時間的な壁や、各国市場限定品などの空間的な壁を越えることができ、極端な言い方をすれば、輸入代理店やショップが介在する必要は必ずしもない、という地平まで行くことも可能になりました。(私はネット時代になって、店舗販売のためのショップが不要だ、と言いたいのではなく、ショップももっと「ネット」を意識し、活用するべきだと言いたいだけです。)



画像は、ドイツSikuが作った歴代の「ビンツ・オイロープ」の救急車(メルセデス・ベンツ車台に「ビンツ」社が患者輸送車のボディと装備を架装・艤装したもの)ですが、1957年初版のものから、2005年現在の現行品まで、オーストリア市場向け限定品もが含まれていて、これら全てを並べて販売できるショップは、(ドイツ国内ならともかく)日本国内では、時間的にも、空間的にもほぼあり得ないことになります。

しかしネットオークション上では、これら全てが同一サイト上に出品されることは不可能なことではなく、(一部は80年代当時に購入したものや、オーストリアからトレードで送られて来たものが含まれているとは言え)私もこれらの多くをネットオークションで入手しました。何よりも「抜けているモデルを探せる・探そうという意欲が沸く」ことが大きいのです。これは「コレクション」にとって、極めて重要な要素です。どんなにカタログや書物の上に載っていても、「売っていない」ものは、集めようがありません。



しかし、言葉/支払い/セキュリティなど、海外ネットオークションには、もちろんいくつか課題もあるわけで、このあたりの体験談を少しご紹介してみようかと思います。

別に私は「eBayの回し者」ではなく、皆さんが海外オークションを始められることには何の利害もありません。(むしろ入札の時は競争相手は少ない方がいいわけです。)これから海外ネットオークションを始めてみようか、という気持ちのある方も、そんな気は全然ない、という方も、何かのご参考にご覧いただければ幸いです。


※ここでご紹介するのは、「海外オークションの始め方」といったマニュアルではありません。そういったマニュアルは、書籍やCD-ROMなとで何種類も販売されているようなので、必要な場合は別途ご覧いただきたいと思います。

※国内・海外に限らず、オークションは「自己責任の原則」で運営されます。「このページを読んでやってみたが、トラブルになった」という類のクレームに対する責任は負いかねますので、ご容赦ください…。もちろんご質問・ご相談には応じさせていただきます。

※言葉の問題などから、顧客からの依頼を受けて代理入札をするビジネスもあるようです。これについては、私はコメントする立場にありません。また私自身が「代理入札」をすることもできませんので、この点も、あらかじめおことわりをしておきたいと思います。

日本のオークションと違うこと
基本は「ネットオークション」ですから、日本国内のオークションと、それほど大きな違いはないと言えると思います。と言うよりも、「ネットオークション」はアメリカから入って来たビジネスモデルですから、当然と言えば当然です。入札が終了間際に集中する、といった状況も同じです。

【出品数が多く入札対象も比較的分散】
ただ、日本ほど激しい競争入札にならない、という実感はあります。もちろん、人気商品も稀少品もありますから、そういった商品をめぐる競争は激しいでしょうし、私が集めているモノが本筋をハズれているからかもしれません。
しかし、アメリカのサイト内の「Cars Truck-Diecast」のカテゴリーで、12万点ぐらいの出品があり、ブランド別カテゴリーも細分化されています。加えて欧米のコレクターの嗜好は実に様々なので、入札対象が分散しているのではないかと思われます。(最も出品が多いのはホットホィールとNASCARで、各2万〜3万点。)

http://toys.listings.ebay.com/Diecast-Toy-Vehicles_Cars-Trucks-Diecast_W0QQfromZR4QQsacatZ19036QQsocmdZListingItemList

商品数が多く、出品者の層も厚いですから、一度「逃した」と思っても、探していればまた必ず出て来ます。マッチボックスやホットホィールのプレ・プロダクション・モデル(量産前の試作品)でもない限り、『ここ一番で命を掛ける』というほどのこともありません。

これに対して日本国内では、トミカ/エブロ/ミニチャンプスあたりに人気・出品・入札が集中し過ぎているのではないかと思われます。香港の友人が日本のヴィンテージ・トミカの落札価格を見て、「crazy」という言葉を使うのですが、新しい限定品などを含めて、まったくガッカリするぐらい入札が集中し、価格も上がってしまう経験をされた方は多いはずです。

つまり日本市場では、皆が同じようなモノを集めすぎているのではないか、と私としては思っているわけです。「コレクションとは、集めるものであって、集めさせられるものではない」と私がかねがね書いているのもこのことです。雑誌などには『世界中の、様々なブランド/スケールのミニカーが、いつでも、こんなに入手できるなんて、日本のコレクターは本当に幸せ』『いい時代になった』といった論調が見られますが、本当にそうでしょうか。
日本では、メーカー/商社/ショップなどの意志が、市場への商品供給に反映され過ぎていて、間口は広いようでいて、実は入ってみると奥行きが全然無い、みんなが商品供給者側のコントロールの中で、同じものを集めているのではないか、と思えるのです。

「コンクリートミキサー」だけ集めているとか、「アイスクリーム販売車」を極めるとか、「ダイキャストのヘリコプター」に特化するとか、「覆面パトカー・命」とか、そういう「変人」(失礼)が、もっともっと出なければいけないですし、商品供給者側に「顧客の嗜好・指向はよくわからない」と言わせるぐらいにならなければいけないと思います。そういう、「変人」コレクションを、ネットオークションは可能にします。皆さん、トナリの人が集めているものはもう買うのをやめて、もっと「変人」になりましょう。



※2005年10月のある日、ダイキャストカーの出品は約12万8千。


【納得できない価格は出さない】
かつて日本人が「エコノミック・アニマル」と言われた時代があったわけですが、最近になって、なんとなくこの意味がわかったような気がします。
欧米人は、オークションに対してでも「納得の行く価格」しか出さないのですね。だから価格が上がっても、それは「Crazy」なものではなくて、逆に「それぐらいの価値がある」ものだということを納得させられたりします。
「エコノミック・アニマル」というのは、「信じられないような Crazy なお金を出してしまう人々」ということに「呼び名」としての本質があったのではないでしょうか。
「日本人がおカネを持っている」と思われるのはまだいいとしても、「信じられないような Crazy なお金を出してしまう人々」だとは思われたくない、と私は思っています。それは「モノの真の価値がよくわからない人たち」と言われているのと同じだからです。

それと日本でよくある、「1円入札」というものも eBay では見たことがありません。欧米人に対して「つまらないモノですが」と言ってギフトをあげてはいけない、と言いますが、彼らは自分の出品物に対する正当な評価を自分でもし、入札者にも求めているのです。だからあとで高額になることをはじめから期待しての「1円出品」というものは見たことがありません。0.99ドルで出ているものは、100円で落札されても良い、というものです。

【転売は儲かるか】
私は元来がケチな性分なので、「どうせなら2つ買っておいて、日本国内のオークションで売ったらいいのでは??」と思うこともあるのですが、結局「思う」だけで、2つは買いません。
eBay で驚くほど安く入手するものもあります。日本のオークションの出品・落札の価格水準がそれなりに高いことを考えると、相対的には割安かもしれません。
ただ、eBay で買った金額と、日本国内のオークションで売る金額との差額でビジネスができるか、と考えると、私個人としてはやる気がしません。

言葉の問題
まだ海外オークションを試されていない方で、懸念される一番の課題は「言葉」の問題ではないでしょうか。

しかし日本では、全ての方が義務教育の中で3年間英語をやられているわけで、基本的な文法の知識を持たれているのです。それに言葉というのは「習慣」であって、「学問」ではありません。結局「慣れ」と、「実際のコミュニケーションに使ってみよう」という意欲の問題が一番大きいと思います。教習所で運転を習い、免許を取って、そのあとクルマに乗っているのと、乗らなくなってしまったのでは、違いが大きいですよね。学校で3年とか、6年とか、8年とか英語をやって、「使わなくなっている」状態の知識を、実際のコミュニケーションに使ってみる、ということなのだと思います。

オークションの取引で必要になるコミュニケーション手段は基本的に「eメール」です。電話でも対面でもありません。つまり、ノーマルの英語のスピードに付いていく必要も、ヒアリングする必要も全然ないわけです。メール1通を作文するのに、1時間かかっても、一晩かかってもかまわないわけです。いくつかの、体験的教訓をご披露しましょう。

【1】恥ずかしがらない
相手は日本語が書けないのに、こちらは英語を書いているわけですから、恥ずかしがる必要は全然ありません。『だって、あなたは日本語は書かないのでしょう?』ということです。ネイティブのアメリカ人でもミス・スペルがいっぱいあります。日本人は英語の「L」と「R」の区別が苦手ですが、ドイツ人は「C」と「K」の区別が苦手のようです。もっと自信を持ちましょう。

【2】どんどん辞書をひく
自動(コンピューター)翻訳への頼り過ぎは禁物で、時によって、とんでもない翻訳を作ります。オークションで商品を発送することを「ship」というのが慣用句なのですが、この点の認識が機械にないために、『私は火曜日に船に乗るでしょう。』なんて訳します。『手渡しで日本まで来てくれるか??』と思うものの、そんなワケがありません。時間はあるのですから、辞書を引いた方が賢明です。特にフツーのメール文では、表現が省略されているとか、主語がなくなっているとか、「tonight」をわざと「tonite」と書く、などといったことがあって、自動翻訳はあまりアテにできないのです。(自動翻訳は、ミススペルがひとつでもあると、その語の翻訳を放棄します。)

【3】知っている単語を使う
自動翻訳も含めて、聞いたこともないような(知らない)動詞をムリに使わなくても、make、keep、have、などといった知っている言葉で表現できる余地がたくさんあります。違う言い方ができないか、ということを考えてみるのもポイントです。

【4】とは言え、自動翻訳を活用
出品者とのやりとりのメール本文ではなくて、eBay や決済機関の送ってくる注意書、出品者が商品に付している説明など、長文で、何が書いてあるのか知っておかないと不安、といった場合には自動翻訳を活用しましょう。高価な翻訳ソフトを購入しなくても、国内に無料で利用できる自動翻訳サイトがあります。ナナメ読みして、ビックリするようなことが書いてなければOK、ビックリした時には、誤訳でないかどうか確認。スペルがわからない時にも便利に使えます。日本語から自動翻訳を使う時には、主語や目的語の明確な、英語的な構文にしてみるとか、なんかヘンだと思ったら、日本語の方を変えてやってみてください。

【5】本当にコミュニケーションが必要なのは、トラブった時
商品が落札できて、落札通知(自動送信)が来ている段階では、アメリカ国内向けの送料がそのまま書いてあったりします。良く見ればこれは識別できるのですが、アメリカ国内送料のままで支払ってしまったりすると後が面倒なので、よくわからない場合は、「日本への送料はこれでいいのか」「これはアメリカ国内向けの送料だと思うので、日本への送料を知らせてくれ、もしあなたの近くの郵便局が開いているなら」といったメールを送った方が安心です。
最近は、わざわざこちらからメールしなくても、日本への送料を記載した「インヴォイス」と呼ばれる一種の請求書フォームを送信してくれる出品者が多くなりました。

(ただし米国内送料の表示のままでインヴォイスが来てしまうこともあるので、日本への送料としては安すぎないか、必ず確認してください。また複数落札の際は送料が変わるので、複数表示のインヴォイスが届くのを待ってください。)


※出品者から eBay 経由で送信されて来る「インヴォイス」のフォーム
(イギリスの出品者で、この場合の通貨はイギリスポンド、2点落札。)

私は商品到着後も、評価とは別に「着いたよ」メールを送ることにしています。
しかし極端な場合、送られて来たインヴォイスをもとに支払いをし、到着報告は「評価」からすれば、直接のメールのやりとりを全くしなくても購入可能な場合もあります。
一般に、取引が上手く行っていれば、そんなにたくさんのことをコミュニケーションする必要はありません。コミュニケーションが必要なのはトラぶった時です。でも、こういう時は本当に必要に迫られて、必死で作文するので、かえって上達したりしますが…。

支払い手段の問題
懸念のふたつめは、支払い手段でしょう。
いまのところ、日本の銀行口座・郵貯口座から、海外の出品者の銀行口座への、オンライン直接送金というのはできません。代りとして、以下のような決済手段があります。

【PayPal】(ペイパル)
eBay 上で近年最もポピュラーな決済手段で、その理由は、PayPal が eBay グループの傘下に入ったことによります。
eBay 上の「My eBay」(ヤフーでいう「マイオークション」)や、商品説明ページ上のボタンからそのまま支払うことができ、PayPal 経由での支払いは、ほぼリアルタイムで eBay上 にも「支払い済み」であることが表示されます。したがって、「払った」「届いていない」といったトラブルになるリスクは最も低いでしょう。

送金側は登録クレジットカードの引き落とし口座から引き落とされます。クレジットカードは事前に PayPal に登録しておく必要があり、私が登録した頃には、申し込み後に最初にクレジットカード会社から送られて来る請求書に入力要求コードが印字されていて、それをカードを最初に使用する時に入力する必要がありました。
クレジットカード番号は、オークション出品者には知らされません。支払い時に手数料はかかりません。ただし出品者が PayPal アカウント上の資金を自分の銀行口座に移す時には、金額によって手数料がかかります。

アメリカドルだけでなく、イギリスポンド/ユーロ/カナダドル/オーストラリアドルなど、出品者が設定している通貨での支払いができます。ただし私たちのクレジットカードからは日本円で引き落とされますから、出品者の指定している以外の通貨で払う必要は特に発生しません。
PayPal では、支払いが完了すると落札者・出品者の双方にメールで通知が行きます。eBay 上でも「PayPal により支払い済」であることが表示されます。日本の落札者が PayPal で支払いをすると、出品者への通知の中で、落札者の住所が「未確認」(unconfirmed address)であると表示されます。これは私たちのPayPalアカウントが「non US account」(合衆国国内に銀行口座を持っていない人)であるからで、間違いではなく、問題も起きません。


※出品者が、PayPal による支払いを受け入れることを示す、オークション上での表示



※「落札者が代金を支払った」ことを出品者に通知するメール。


【Money Order】
「為替」と訳されます。郵便局に「国際送金」という制度があり、「住所あて送金」と「銀行口座あて送金」の二種類があります。
郵便局に行って、「国際送金」のフォームに、相手の住所、自分の住所、金額などを記入します。この時に、送金者の身分の証明になるもの(免許証・健康保険証・パスポート)などの提示が必要です。

手数料と送金金額を郵便局に払うと、日本郵政公社が「為替証書」を発行し、それが相手先の住所に郵便で配達されます(住所あて送金の場合)。出品者はそれを受取った後に、銀行・郵便局などに行って現金化します。(「住所あて送金」で、最低1回1,000円の手数料がかかります。手数料は送金金額が大きいと高くなります。アメリカあてで、落札者が自分で為替証書を送付する場合は500円〜。電信扱いは割高です。)
問題点は、PayPal に比べて、郵送分の時間がかかること、「届いた」「届いていない」というトラブルの発生する可能性があることです。(私の経験ではありません。)
どの程度の期間で届き、どこで換金できるのか、という点ですが、どうやら州・地域によって異なるようです。(電信でない「通常為替」(住所あて送金)で、「5日〜30日程度」とされています。)

それでも海外の落札者は「PayPal」不可、なんて書いている出品者がいますし、アメリカ国内からの落札でも「Money Order」を指定している出品者が結構います。こういう場合には、おそらくこちらがクレジットカードを使って、現金化が遅れることを嫌っているのではないかと思われます。
いずれにしても、オンライン決済ができず、現金と身分証明書を握りしめて郵便局に行かなくてはならないわけですから、よほどのレア品でなければ避けるにこしたことはありません。
ネットオークションは、入札から決済(支払い)まで、オンラインで完了できて、はじめて大きな効果を発揮すると思われるからです。


※郵便局の国際為替金送金の申し込みフォームの一部


【BidPay】
アメリカの「ファースト・データ・コーポレーション」というところがやっているサービスで、落札者はクレジットカードを使用、アメリカ国内にある「BidPay」が為替を発行し、出品者に郵送してくれる、というもの。
ただし通貨はアメリカドル建てのみ、1回の落札で1,000ドル以上の送金は不可(2つに分割しても不可)、「BidPay」という名のとおり、オークションの支払いに役割を限定しているので、オークション以外の専門店への支払いなどへの利用は避けた方が無難です。(オークションIDやアイテム番号などの入力を要求されます。)
通常の郵便であれば、郵送料は無料、ただし BidPay の手数料(フィー)を取られます。

「PayPal」が使えず、「Money Order」での決済を要求している出品者への支払いには便利なのですが、1度「出品者の住所が不正確で戻って来てしまった」事件があり、私としては懲りてしまいました。出品者の住所なんて先方の登録事項のハズで、一切こちらの責任ではありませんが、1か月以上経ってから、出品者が「支払いがない」と言って来る事件に発展することになりました。

「Money Order」とだけ書いている出品者に「BidPay」経由で送金するには、この点も相手に直接確認する必要があります。「BidPay」は受け付けられない、と言って来た人もいました。これもクレジットカードによって現金化が遅れることを嫌っているのだと思われます。


※BidPay の入力要求フォーム

【クレジットカード】
PayPal を経由せずに、出品者に直接クレジットカード番号を知らせる方法。
しかし、クレジットカード番号を教えてもいい相手かどうかの吟味が必要で、基本的には避けるべきです。
クレジットカードは「PayPal」経由で使えるわけですから、見ず知らずの相手に直接番号を教えるリスクを犯す必要はないわけです。相手の出品数、評価数などで、相手のショップとしての規模などは推定できるわけですが、万一評価の高いIDを盗用している可能性だってないわけではありません。また、明らかに個人規模の出品者には、クレジットカード番号は絶対に教えてはいけません。

どうしても、という時には、残高の少ない口座から落ちるようになっている、「アソビ」用のカードを持つぐらいの慎重な対処が望ましいと思います。生活費を含む全財産のある口座から落ちるようになっているカードの番号などを教えるのはもってのほかです。
また、万一番号を知らせる場合は、出品者以外の第三者によるeメール監視を警戒し、番号を2通のメールに分けて送信してください。例えば、1234-5678-XXXX-XXXX と、XXXX-XXXX-8765-4321 に分割します。ネット上では、「本人署名」がなくても、番号・有効期限・名義人氏名だけでカードが使用可能であることを忘れないでください。

【パーソナル・チェック】
いわゆる「小切手」で、特にアメリカ人はあまり現金を持ち歩かず、よく利用する習慣があります。したがって支払い方法として掲げている出品者も多いのです。
しかしパーソナルチェックは Checking Account(小切手口座)のある人が発行できるもので、この口座にお金を入れておいて、その範囲内で小切手を切ります。しかもUSドルなどの外貨建てでなければなりません。国内の邦銀・地銀などの口座からおちる、円建ての小切手を送っても仕方がないわけです。

「オフショア口座」と言いまして、日本国内から、外国銀行のドル建て口座を持つことは可能です。例えば、シティバンク香港/HSBCインターナショナルなどですが、口座開設の最低預け入れ金額(シティバンク香港で3万香港ドル(約40万円)、HSBCインターナショナルは円の場合10,000英ボンド(約180万円)相当)があります。「趣味」の範囲を超えていますね。
また、カタチある「モノ」としての「小切手」を、海外出品者に郵送しなければならず、不着などのリスクもあることになります。

【現金】
「海外からの落札者がドル以外の通貨で支払う場合には現金のみ」なんて書いている出品者もあります。
日本の郵政公社は、日本国内での郵送の場合、『現金を内容とする通常郵便物は、現金封筒(売価20円)を使用し、必ず現金書留としてください。(小包郵便物の場合は、現金封筒を使用せずに、現金書留とします。)』としています。
しかし国際郵便用の「現金封筒」というものは存在しませんから、国際郵便についてはこの規定は適用されないようです。またここで言う「現金」とは、『日本国内において強制通用力を有する紙幣及び貨幣を指すものであって、外国紙幣、外国貨幣及び古銭は含まれません。』となっています。
つまり驚くことに、ドル紙幣やユーロ紙幣は、「現金」ではない、と言っているのですね。(!!!)
したがってドルやユーロ紙幣を通常の封筒に入れて送っても、これらの規定には反しないことになります。

しかし、国際郵便物では、「書留」とした場合には「亡失、盗取又は損傷の場合に、一定の金額を限度とする損害賠償」の制度がありますが、書留としていない郵便物には補償はありません。ドイツの人はこれを「insured mail」(保険付き郵便)と言っていましたが、郵便制度は各国によって違うので、注意が必要です。
さらに、出品者のアドレスが「私書箱」(P.O.Box)の場合には、受領サインを必要とする「書留」郵便が送達されないおそれがある、という問題もあります。これは出品者に確認する必要があります。

もし外貨紙幣、パーソナルチェックなどを封筒に入れて郵送する際は、封筒を光などにかざした際に中身がキャッシュ/パーソナルチェックであることがわからないように、黒紙に一回包んでから封入してください。コピー機のテーブルを開けたままでコピーをとると、真っ黒にトナーの乗ったペーパーが得られます。

送料・諸経費・税金
【送料】
送料は、商品の重さ、国ごとの郵便制度によって異なるので、一概には言えないのですが、当然マッチボックス1台と、大スケールのもの複数台を送るための小包とではかなり違って来ます。また「マッチボックス1台」と言っても、箱なしルースなら別ですが、最近のコレクティブルなどはかなりカサのあるブリスターに入っているので、送るのにも結構大きな箱が必要になります。
よほどのことがない限り、送料の指示は、日本でのオークションと同じように出品者の指示にまかせる、ということになります。こちらから希望を出すまでもなく、インヴォイスとして送料を指示して来るケースが増えています。
発送方法の希望が出せたり、いくつかのオプションの中から発送方法と送料を選択できる場合には航空便(Air)か、船便(Surface)かを選んでください。落札後にインヴォイスとして指示されることがイヤなら、落札前にメールで送料を質問したり、希望の発送方法を交渉してください。

アメリカ郵政(USPS)では、定形外を「Letter-post」、小包を「Parcel Post」というような言い方をしますが、ミニカーは立体ですから、「Letter-post」であっても封筒ではなく、ほぼ全て小さな「箱」に入れて送られて来ます。
他に、「Global Priority Mail-Flat-rate Envelope」(Small/Large)という、丁度日本のエクスパック500のような、印刷された封筒に入れて送るシステムがあるのですが、残念ながら立体であるミニカーは入れられません。

複数商品の落札で、送料としては割高かな、という金額が告げられて来る場合がありますが、補償や保険のある発送方法になっている場合があります。(保険については後述しますが、通常はオプションになっていて、支払いの時に選択できるケースが多いですが、慎重だったり、事故やトラブルを嫌う出品者の場合に、保険が自動的にかけられた金額になっている場合もあります。)

私の体験では、特別な場合でない限り、保険やEMS(U.S.P.S. Global Express Mai)での発送は必要ないでしょう。U.S.P.S.の公称では、船便(Surface)は4-6週間、航空便は4-10日、EMSは3-5日、となっています。

※通常、オークションの説明に書かれているのはアメリカ国内発送の場合の送料で、
日本への送料は、出品者からの確認を待つ必要があります。
上記説明中の「Priority Mail」「Express Mail」も、米国内郵便のサービスです。
ここでは「海外発送します」(Will ship to Worldwide)になっています。


※珍しく、国ごとの送料がはじめから明記されていて、とっても親切。
これなら、同一出品者からの複数落札でない限り、インヴォイスを待たなくても
送金できます。(オーストラリアの出品者)

【諸経費】
出品者から告げられた来た送料と、到着郵便物に貼ってある切手の額面が違う、という時でも、その差額は、発送用の紙箱(郵便局で購入するもの)の代金であったり、保険がかけられている場合は保険料だったりします。
また eBay では「Shipping and handling fee」という言い方で、発送行為に対する何らかの手数料の発生(切手代以外のもの)が暗示されています。

PayPal の支払いでは振込み手数料は発生しませんが、出品者側は現金化するにあたって手数料が発生することがあるので、ヨーロッパの出品者などで、トータルの5%の「ペイパル・フィー」の支払いを余分に要求されることがあります。

【保険】
出品者から送られて来る「インヴォイス」上にオプションとして表示されていて、PayPal での支払い時に選択・加算できるようになっている場合があります。しかし、保険を掛けられる発送方法と、掛けられない発送方法があり、万一補償を受けるとしても、アメリカの出品者がアメリカ郵政に申請し、受理・補償されたお金が日本に到着するまでの時間・手間などを考えると、なかなか大変なようです。私はコスト・カットの意味でも保険は掛けていません。
よほど高価なものを、たくさん買う時には検討してください。
ただし出品者のポリシーとして、海外発送には必ず保険を掛ける、などという場合もあります。一定の金額を上限として、はじめから保険の掛けられている発送形態(郵便サービスの種別)もあります。(これらのシステムや補償金額は当然各国で異なります。)

【税金】
アメリカ国内の消費税(Sales tax)などは、その州に住んでいる人が購入するのでない限り、発生しません。
問題は日本の税関です。私はミニカーに関しては、日本の関税を課税されたことはありませんが、箱の大きさ、内容物の価格などによっては課税されることがあります。
関税・通関手数料・消費税がかけられることがあり、配達に来た郵政公社職員に支払います。内容物等について、税関から電話がかかって来て聞かれることもあります。

海外の出品者側で荷物に貼付する、通関用のフォームがあり、「贈り物」「商品見本」「商業取引物品」などにチェックをするようになっているのですが、たとえ「贈り物」「商品見本」になっていても、課税される時は課税されますので、私の体験ではほとんど関係ありません。

100年以上前に製造されたことが証明できる「アンティーク」には関税はかからない、という決まりがある(WTO(世界貿易機構)関税定率法税番99.06)のですが、残念ながら私たちが通常収集しているミニカーで、100年以上前に作られたものはないことになります。
(英ディンキー/米トゥトスィ/独メルクリンなどの製造はいずれも1930年代から。最初の「ミニカー」とされている米・ダウスト・マニュファクチュアのT型フォードの製造も1914年。)

入札の前に注意すること
eBay の登録そのものは簡単で、ヤフー・オークションへの登録よりも簡単だったぐらいなのですが、入札する前に気を付けていただきたいことがいくつかあります。

【日本に発送してくれるか】
日本のオークションで言えば、『海外発送します』『海外発送はしません』の見極めです。
これは、

Will ship to World wide.
Will ship to United States.
Will ship to United States, Canada.
Will ship to North and South America, Europe, Australia.
Will ship to North and South America, Europe, Asia, Australia.

などといった形で表示されています。(発送可能地域の表現は、出品者によって異なります。)日本に発送してくれるのは、一番上と一番下だけです。
ただし、「アメリカにしか送らない」と言っている出品者でも、『落札後、すぐにPayPal経由で支払いをする。私はこの商品を必要としている』といったメールを出すと、案外スンナリ発送してくれることの方が多いです。こちらの評価とか、コミュニケーションとかに不安を持っているのであれば、その点を解消してあげればいいわけです。
ただし「海外には送りません」という返事しかもらえない場合もあります。こういうケースでは、過去に郵便事故とか、支払いトラブルなどを経験した結果なのでしょう。



※「アメリカ国内にしか発送しません」(Ships to: United States)
 と明記しているオークションには、日本から無断では入札できません。
送料も、アメリカ国内へのもの。
(ミニカーの画像は私が合成したものです。)
【支払い方法】
PayPal での支払いを受け入れてくれるか、など。
出品者がオークション説明上に書いている以外の支払い手段を希望する時は、落札後ではなくて、入札前に交渉を完了しておく必要があります。

【商品説明】
コレクターの場合には、今入札しようとしているのが、どこのメーカーの、何の商品かは当然わかっているわけですが、問題はモデルの状態です。
箱の有無、ブリスターの開封・未開封、破損、部品の欠品、塗装ハゲなど。全体に日本のオークションよりも eBay は「おおらか」で、本当にもうボロボロのモデルが出品されていたりします。商品説明というよりも、画像からの情報を重視するべきと思います。

「部品がなくなっている」「シールやデカールが剥がれている」といったことは、販売時の状態を知っていてはじめて言えることで、出品者がそもそも新製品として売られた時の姿を知らない場合には、説明の書きようもないわけです。
コーギーに「犬運搬車」(シボレー・インパラのケンネル・バン)というモデルがあるのですが、それとわかる犬のパーツとシールがなくなってしまい、「救急車」だと言って売っている人もいました。(うそつけ!!)
買い手(入札者)が、商品のミント状態についての正しい知識を持ち、「怪しい」と思うものにあまり高いお金を出さないようにすることが必要と思います。商品が「不完全である」ことがちゃんと明記されているとは限りません。

よく裏板の品番刻印で、パトカーや救急車は別品番なのに、ノーマルのセダンの品番をそのまま付けているものがありますよね。出品者はこの品番をそのままタイトルに書いたりするので、鵜呑みにしすぎないことも必要です。
日本では、ホットホィールのブリスターカードの折れ・キズなどまでを気にされる方があるようですが、ここまでを海外出品者に要求するのは、ムリだと思った方がいいです。

【終了時間】
全て eBay,Inc. のあるカリフォルニア州・サンノゼ(サンホセ)の時間(合衆国太平洋標準時)で表示されています。出品者がオーストラリアの人でも、イギリスの人でも関係ありません。標準時(PST)と、夏時間(PDT)があります。夏時間のことを忘れたり、時差の計算を間違えたために「入札しようとして勇んでパソコンの前に座ったら、既に終了していた」などという悲劇を招かないためにも、「あと何時間」という表示を見た方が、失敗がありません。
(ドイツなど、各国固有のオークションサイトでの終了時間は、ローカル時間で表示されています。例えばドイツの「MESZ」は中央ヨーロッパ夏時間。)

合衆国太平洋標準時は、7時間足して前の日(つまり時差14時間)、太平洋夏時間は8時間足して前の日です。合衆国の夏時間(Daylight Saving Time)は4月の第1日曜日の午前2時から始まり、10月の最終日曜日の午前2時に終わります。始まる日の午前1:59の次は午前3:00に(???)、終わる日の午前1:59の次はまた午前1:00になります。(?????)
(ヨーロッパの場合切り替えは夜中の2時ではなく1時ですが、一部国によって異なります。)

合衆国には他に「山岳部」「中西部」「東海岸」の各標準時と夏時間があります。タイムゾーンは州境と一致していないことがあり、同じ州で違うタイムゾーンに属することもあります。
数回前のTVドラマ「ホワイトハウス」で、大統領スタッフがローカル時間を間違え、飛行機に乗り遅れました。なので、私たちにわかるハズがありません。

セキュリティの問題
入札・落札・支払い、というプロセスの中では、オークションID/メールアドレス/フルネーム/住所/郵便番号(ZIPコード)といった「個人情報」が行き交うわけですが、eBay や PayPal のサイトに接続して送受信する上での、暗号化、第三者による監視のリスクなどに対するセキュリティは、一応クリアされている、と考えるべきでしょう。もちろん、専門家の目から見れば問題点もあるのかもしれませんが、この点が揺らいでしまうと、そもそも海外オークションに参加する、という基盤そのものが崩れてしまいますから、とりあえずは信頼するしかないわけです。

【パスワードを聞き出そうとするニセのeメール】
eBay や PayPal での取引を少し続けていますと、「eBay」や「PayPal」を「語った」メールが届くことがあります。いわく、『あなたのアカウント(口座)に、新しいメールアドレスが追加されました。心当たりが無い場合は、下記URLからアクセスして、確認を行ってください。』『あなたのアカウントは、第三者が盗用しているおそれがあります。下記URLにアクセスし、ID/パスワードの確認を行ってください。この操作を完了しない場合、あなたのIDの使用は停止されることになります』云々。

一見ギョッとする文面ですが、要するに全て「ニセモノ」です。eBay や PayPal が、向こうから、パスワードを聞いたり、入力させるフォームを送って来ることは絶対にありません。 
つまり、詐欺犯が、ID/パスワード/メールアドレスの「セット」を入手しようとして、ニセメールを送っているのです。これを「Spoof (fake) email」と言っています。絶対に、こちらからアクセスした、正規のサイト上のフォーム以外の場所に、パスワードなどを入力して送信してはいけません。「振り込め詐欺」と同じで、「ギョッとさせる」ことも彼らの目的の一環です。

簡単な見分け方は、本物の eBay や PayPal は、ユーザーのフルネームを知っていて、メール冒頭にそれを書いて来ます。(例えば Dear SHUNSAKU AOSHIMA,)しかしニセモノは、ユーザーのフルネームを把握していないために、「Dear eBay Member,」「Dear PayPal User,」といった表現を使います。これらは全てニセモノです。
それと日本国内のネットバンキングなどでも良く言われることですが、アクセス中のURLが正規のものではじまっているかも重要な点です。1字違いとか、記号が付加されているものもニセサイトです。

見分けられない場合は、タイトルをそのままにして「spoof@ebay.com」に転送すると、eBay が送ったものかどうかの返信がもらえます。詳細情報は下記へ。
http://pages.ebay.com/education/spooftutorial/index.html

ここから発展して考えますと、フルネームや勤務先ドメインなどを開示している形式のメールアドレス(例えば shunsaku.aoshima@wanganps-mpd.go.jp)を海外オークションで使うのは、避けた方がいいと思います。

「新しいメール・アカウントが追加された」「あなたのアカウントは盗用されている」というのであれば、冷静になって、あなた自身で自分のアカウントにアクセスしてみてください。本当に「盗用」されているのなら、とっくにパスワードが変更されていて、開けません。無事にアクセスでき、身に覚えのない落札や支払いもなく、何も起きていなければ、送られて来たメッセージの方がニセモノなのです。
したがって eBay にしろ、PayPal にしろ、あまり長い間アクセスせずにほうったらかしにするのは避け、入札・支払いのない時でも定期的にチェックするようにしてください。



※eBay から送られているかのように偽装した Spoof email の例。
ここに載せるためにサンプルが来ないかと思っていたら、本当に来ました。
最近のものは、フォームが実によく出来ています。(褒めている場合か!!)
ユーザーのフルネームを表示していない、「Dear eBay Member,」の表現にご注目。
差出人は「eBay Service Center<service@center.id52f4131268.eBay.com>」ですが、
「id52f4131268」の部分が、全く怪しい。こんなことは正規サイトではあり得ないでしょう。


【オークション詐欺】
詐欺犯が首尾良く他人のID/パスワード/メールアドレスの「セット」を入手すると、他人のIDになりすまし、高い評価の実績などを活用して相手を信用させ、所有してもいない商品の画像だけをアップして、お金を騙し取る、商品は送らない、といったことが可能になります。

決定的な見分け方というものもありませんが、やはり「評価ゼロ」の新規の出品者から高額の商品を買うというのは避けた方がいいかもしれません。ユーザー登録がかなり古いのに、現在までの数年の評価数があまりにも少ない、といったケースも怪しいです。詐欺犯は、最近の取引の動きの少ない、かつ評価の高いIDをねらう、と言われています。


【出品者を偽装したメール】
出品者からのメールを偽装し、「他の商品を買わないか」といった類のアプローチがあることも考えられます。こういう場合は、出品者のメール・アドレスと一見同じながら、アンダーバーなどの記号がひとつ加わっている、といった方法が採られます。例えば、
arnold.schwarzenegger@hotmail.com に対して、
arnold_schwarzenegger@hotmail.com です。

これなら落札者はまず気づかず、「代金が届かない」とか、落札者を動揺させるようなメッセージを送信可能なわけです。「代金が届かない」というメールを鵜呑みにして、もう1回同じ金額を(別の送金先に)払ってしまう、ということは考えにくいですが、変だと思ったら、出品者の本物のメールアドレスに対して、『こういうメールが来ているが、あなたが送ったものか』ということを、引用なり転送するなりして報告・確認してください。

実は1度だけ、こうしたことがありました。問題なのは、第三者が、出品者・落札者の双方のメールアカウントを把握していることにあります。こうした場合、必ず事前に別のメールを送って、返信されてくるアドレスを調べたりしているのです。例えば全く身に覚えのない落札品についての『支払いがない。払わないと eBay に言いつけるぞ』云々。私は迂闊にも、『全然知らない。あなたからは買ってない。こっちこそ言いつけるぞ』みたいなことを確かに返信してしまった記憶があるのです。返信するだけで、メーラーに登録してあるユーザー名が送信されてしまったりするので、不審なメールには絶対に返信したり、個人情報入力をしないでください。どうしても送信する時は、送信者名が実名で表示されないようにしてください。

もちろん eBay 上の大半の出品者は信頼できる、そして親切な人たちであって、四六時中相手を疑っている必要はないのですが、一定の警戒心も忘れてはいけない、ということです。これはもちろん、日本国内のオークションや通販、ネット上のサービスであっても同じことです。相手がどこの国の人かの問題ではありません。

その他のトラブル
【商品がいつまでも来ない】
日本国内であれば、少なくとも発送さえしていれば中1日〜2日で必ず届くわけですが、海外からだとそうも行きません。
アメリカからの航空便で2週間ぐらいはフツーにかかることがあります。日本に着いてから、通関に手間取っていることもあります。
「surface」というのは船便で、運賃は安いかわりに4週間〜6週間もかかることがあります。
「詐欺ではないか」と相手を疑う前に、航空便の送料を払っているか確認する必要があります。最近は、カナダやイギリスからは、驚くほど早く届くことがあります。1週間以内で届いたこともありました。

【発送していなかった】
商品があんまり届かないのでメールしたところ、『夫が郵便局に何点が出しに行ったのだけれど、1点だけクルマのシートの間にはさまって、残っていました。とってもごめんなさい』なんていうことがありました。それじゃぁ、届くワケがありません。
『いついつ発送しました』というメールをくれないケースもあるので、そういう場合は、3週間ぐらい経ったところで、『届かないぞ。』ではなくて、『いつ発送しましたか??』というメールを出してもいいかと思います。

【宛名の字が判読不能で、戻ってしまった】
オランダからの商品が、いつまで経っても来ない…。この時ばかりは郵便事故による紛失だと覚悟しました。相手は「送った」と言っているからです。なんのことはない、出品者の書いた字があまりにもキタナかったために、日本の郵便屋さんが読めず、オランダにいったん帰ったのでした。送り直してもらって届きました。(結果的に郵便事故による紛失は一度も経験していません。)

【商品が間違っている】
私は人種差別・民族区別主義者ではないつもりですが、「国民性」というものはあるようで、日本人よりも細かいコトが気にならない、という方はいらっしゃるようです。
マッチボックス55番の「フォード・ギャラクシー・ポリス」(前列右から二番目)をようやく落札し、楽しみにして待ち、箱を開けたら55番の「フォード・フェアレーン・ポリス」(前列一番右)が出て来たことがありました。「フェアレーン」の方が高価なのですが、そういう問題ではありません。マッチボックスはトミカ同様に同一品番を絶版にして差し替えて行きますから、「ポリス」は全部55番なのです。マッチボックスを扱うなら、このぐらいはわかっていて欲しい…。「ギャラクシー」は、「フェアレーン」がカリフォルニアに返品到着するまで発送してもらえませんでした。(こういうことだけはシッカリしている。)

経験的に言いますと、ミニカーだけを出品していて、出品者自身が「コレクター」であると、明らかに推測できる人からの買い物の方がいいかもしれません。



※55番の「フォード」フリート。ただし後列右のバーランプのマーキュリー2台は、
59番の「ファイアチーフ」のバリエーション。

【出品者以外の人からメールが来る】
私は普段は5ドルのマッチボックスとかを買っているわけですが、レズニー時代のレギュラーホイルものとか、コーギーの絶版品とか、100ドルぐらいのものに入札したこともあるわけです。そうしますと、驚くことに、出品者以外の人からメールが来たことが何度かありました。

eBayでは、「eBayメンバーとのコンタクト」というのが常時可能でして、取引関係が発生していなくても、eBay のシステム経由で(つまり相手のメールアドレスを知らなくても、会員同士であれば)メッセージが送れるのです。
『オークション見てました。私も同じものを出品しているんですが、買いませんか??』といった類のものです。自分の出品と同じものを100ドルで買った人がいるなら、自分の商品も100ドルで売れる、と思ったのかもしれません。でも箱の有無とか、状態とかありますから、同じ商品なら全てその値段で売れるとは限りませんよね。
相手の申し入れや商品に対して興味があるなら別ですが、不要ならハッキリ「必要ない」と言ってください。欧米人に対しては、『あなたの商品も、とても良いと思うけれど…』などという意味不明のことを書くことは誤解のもとです。

【商品が壊れている】
出品中の画像を撮った時点でもともと壊れているのか、日本に来る途中で壊れたのか、という議論になります。ただし出品の説明をよくよく読んでみると、海外発送にともなう紛失・破損・などのリスクは購入者が負う、それができないなら海外発送はしない、という出品も多いのですね。

ケース・バイ・ケースで判断するしかありませんが、あまりにも梱包がぞんざいで、それが原因で、郵送途上で破損したということが明らかな場合は、獲得目標をハッキリ決めて交渉する、ということになるかと思います。EMS便だったり、保険がかけられている場合は、相手にではなく、近くの集配局に言えば補償が出ることがあります。
幸いなことにダイキャスト・ミニカーはそれなりに頑丈なので、よほどのことがない限り、郵送途上での破損というのは考えにくいです。
一度だけ、ベルギーから買ったコーギーが丁寧にテイッシュでくるまれていたため、ティッシュとプラ製メッキ部品が擦れ合って、メッキがきれいサッパリ剥げていたことがありました。

【本当に商品が来ない】
郵便物が届くまでにある時間がかかるため、また上記のように出品者側の『送ったと勘違いしていた』という単純ミスなどもあるため、どの時点で「届かない」と判断するかは、なかなかむずかしいのですが、代金だけをネコババして逃亡をはかる「オークション詐欺」の対策として、いくつかの「落札者保護」(buyer protection)のためのサービスが用意されています。

・オークションの終了から10日以内では、国際送金の現金化や郵便物の到着などに、予想外の時間がかかる場合があること、出品者に直接メールして聞いたり、eBay 上の「出品者に質問する」を経由して送信すること、出品者が落札者にメールしているにもかかわらず、落札者のメールアドレスが登録上のものと変わっていたり、ウイルス・フィルターのために着信拒否されていたりする可能性をチェックするように勧めています。
「10日以内」という期間では、日本に到着する商品もありますが、全ての商品が到着するのは困難な時間です。

・オークションの終了から45日以内で、かつ PayPal によって支払いをしている場合には、PayPal に対する「落札者保護のための支払い請求」(PayPal Buyer Protection claim)を請求できる可能性があります。ただし請求できる落札品の価格は1,000 USドルまで、この請求は、ひとりのユーザーについて年間(暦年)に3件までしかできません。(つまりこの種のトラブルは、そうそう頻繁にはないだろう、という前提に立っているわけです。)

・商品到着に不審があり、PayPal、BidPay など、クレジットカードで支払いをしている場合には、日本のクレジットカード会社に電話して、口座からの引き落としを止めてもらう、ということもできます。ただし出品者には、クレジットカード支払いの確認メールが届いた時点で発送してくれる人と、実際に現金化するのを待ってから発送する人とがいて、これも連絡するタイミングを測るのがむずかしいと言えます。カード会社からの請求明細書は、必ず口座から引き落とされる前に届きますので、明細書の中に「問題あり」の項目がある場合には、引き落としを止めてもらうかどうかを判断してください。

・オークションの終了から60日以内であれば、「Item Not Received dispute」のサービスを受けることができます。「ディスピュート」というのは「議論・論争」ということで、落札者・出品者の「マイオークション」上に、議論のための掲示板が設定され、eメール送受信や「出品者に質問する」を経由せずに、ダイレクトに議論ができます。出品者の「マイオークション」には「アラート」(警報)が表示され、「回答しない」「見ていない」という逃げや言い訳はできなくなります。
「ディスピュート」は当事者間での問題が解決するまで終了せず、「アラート」も消えません。
ただし「当事者間で話し合ってください」ということをコンセプトにしており、eBay はそれ以上は介入しません。(相手が「確信的詐欺犯」で、既にメンバー登録を削除しているような場合には効果が無いことになります。
逆の立場で、落札者からの支払いが無い、というような場合には、出品者がディスピュートを立ち上げ、落札者の「マイオークション」にアラートが点灯します。

・オークションの終了から90日以内であれば、「標準購入保護プログラム」(eBay's Standard
Purchase Protection Program)により、支払保護請求ができる可能性があります。
ただし「eBay 標準購入保護プログラム」の適用を受けるためには、落札から60日以内に「Item Not Received dispute」を立ち上げ、かつ出品者とのディスピュートが決裂している(商品が発送される見込みも、代金が払い戻される見込みもない)ことが必要です。
加えて補償の最高額は200ドルまで、25ドルが「processing costs」として差し引かれます。したがって実質の補償最高額は175ドルです。
つまり落札金額が500ドルであっても、175ドルしか補償されません。落札金額が30ドルの場合には、プロセシング・コストの25ドルが引かれるために5ドルしか補償されません。

・「ディスピュート」を要請できる期間である「オークションの終了から60日」を過ぎていても、「Security & Resolution Center」に対して、いつでも質問・報告をすることができます。報告送信は、「ID乗っ取り」などで、ユーザーが eBay へのアクセスが出来なくなっている場合などを考慮して、ID・パスワードを入力せずに送信できます。送信内容の文字数制限などもありません。
http://pages.ebay.com/securitycenter/?ssPageName=home:f:f:US

eBay のとるアクションとしては、eBay から出品者への連絡、落札者が利用した支払決済機関への連絡、インターネット不正行為(詐欺)苦情センターへの報告(Filing a report with the Internet Fraud Complaint Center)、出品者のIDの一時または無期限停止、メイル不正行為罪での告訴( Filing mail fraud charges)、その他の法的措置のための報告(Reporting the transaction to law enforcement)、などとなっています。

『やはり海外オークションはコワい』と思われるか、『日本国内でのネットオークションよりも落札者保護の仕組みが充実している』と思われるかは、皆さんのご判断におまかせいたします。
アメリカ以外のeBay
eBay の最大の特徴は、各国のオークションサイトが連動している、ということです。イギリスのeBay で出品されたものは、(言語が同じなので)アメリカの eBay サイトでそのまま見ることができます。通貨がイギリスポンド(GBP)になっているので、すぐにわかります。イギリスの出品者なのにはじめから米ドルで出品している人もいます。カナダ、オーストラリアの出品もアメリカの eBay サイト上で見ることができます。同様に、ドイツ語圏である、ドイツとオーストリアはつながっています。
この点、日本語という言語や文字の特殊性はあるとは言え、日本から eBay が撤退してしまったのは大変に残念です。

2005年10月現在で、eBay のポータル上に掲載されている各国のeBay サイトは、
アルゼンチン/オーストラリア/オーストリア/ベルギー/ブラジル/カナダ/中国/フランス/ドイツ/香港/インド/アイルランド/イタリア/韓国/マレーシア/メキシコ/オランダ/ニュージーランド/フィリピン/ポーランド/シンガポール/スペイン/スウェーデン/スイス/台湾/イギリス です。
ソフトバンクも、楽天も、立派な会社だとは思いますが、この中に「日本」が無いことに不安を感じるのは、私だけでしょうか…。 メディア企業というのはもともとドメスティック(活動領域を国内に限定する)ものですが、どうも日本のグローバル化の橋をひとつはずされてしまったような感じがするのです。

ドイツ、フランスなどは eBay サイトは別ですが、ログインをすると、アメリカの eBay サイトで獲得している評価数字がそのまま表示されます。つまり「新規」にはならないのですね。
これは優れたシステムだと思います。ヤフージャパンでの評価なんて、海外では全く何の役にも立ちませんので…。

ドイツのサイトでログインし、「ウォッチに追加」しておくと、アメリカのサイトの「My eBay」(マイオークション)から見ることができ、出品者本人の書いたドイツ語の説明以外は英語で表示されます。「Diesen Artikel in Mein eBay beobachten」の文字をクリックすると、ID/パスワードの入力要求ウィザードが開きます。最近の eBay は、未会員の「ゲスト」のためのウォッチリスト作成機能があり、そのままだと「ゲスト」用リストに追加されてしまうので、ログイン操作を完了すると、「My eBay」上のウォッチリストに追加されます。

オークション用語は特殊なので、ご参考までに主要な語の英・独・日比較をあげておきます。

※独語でA・O・U の上に点が2つ乗っている文字を「ウムラウト」(変母音)というのですが、html上で文字化けするおそれがあるため、それぞれ「AE」「OE」「UE」と表記しています。

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※ドイツ(上)とイギリス(下)の eBay のタイトル・レターヘッド

マッチボックスの古いものをイギリスで、シク/ヴィーキングなどをドイツで、ソリドや仏ディンキーをフランスで探す、といったことも夢ではないわけです。

ただ言葉の問題と、決済手段の問題は残ります。
海外の自動翻訳サイトを使って、独→日 ダイレクトではなく、独→英→日、日→英→独という手順を踏むと、ある程度翻訳・作文できます。ただし限界はあるので、文法を含めて全く知識のない(つまり訳文が間違っているのかどうかさえわからない)言語でコミュニケーションをするのは、あまりお勧めしません。一度無謀にもフランス語でこれをやって、大変な目に会いました。(「マジカルゲート」内に独←→日ダイレクトの無料翻訳サービスがありますが、やはりヨーロッパ言語同士の方が翻訳は上手く行くようです。)

いきなり入札をしないで、『私のドイツ語(フランス語)はわかりますか?? 日本に送ってもらえますか???』といったメールをするのがいいと思います。
ヨーロッパはEU化で、「国際化」の大きな流れの中にあるので、英語を読み書きする人も多いのです。出品説明はドイツ語でも、英語で返事の来ることも多いです。特にドイツ人は、ドイツ語では世界とのコミュニケーションにハンディがあることを熟知しているようです。



※さすがに「お膝元」ドイツには、ドイツ製の古いモデルが出品されます。
ネットオークションは、「時間」と「空間」を超えることのできる、
タイムマシン/ワープマシンなのです。

ただしドイツ/フランスは、英語圏マーケットに比べると、やはりスケールにおいて及ばない、ということは実感されます。『発送を待ちますが、他に探しているものはないですか??』なんていうメールも来ます。「ドイツ国内だけの発送」に限定している人も多いです。

「PayPal」での支払いを受け入れてくれる人、「ワールドワイド」ならずとも「ヨーロッパ」には発送する、と書いている人は脈があります。彼らにとっては、EU以外なら、「海を越える」という意味ではアメリカでも日本でも、大差はないと考えられるからです。

いくつかの追補


その後、気になった点をいくつか追補しておきます。(2006.1.15)

その【1】
「Ask seller a question」など、eBay サイト上のフォームから eBay メンバーにメッセージを送信する場合、ダブルコーテーション(" ")などの記号が文中に入っていると、送信できない場合があります。送信できない場合は、ダブルコーテーションほかの記号類をはずしてみてください。ましてや日本語フォントの全角記号や顔文字などをコピーペーストしてはいけません。

短縮形に使うアポストロフィ(')は大丈夫かと思いますが、受信者側で文字化けする可能性があるので、使わない方が無難かもしれません。ドイツ語のウムラウトとエスツェットは送信できているようですが、受信側のことはわからないので、これも ae/oe/ue/ss と書いておいた方が無難かもしれません。これはインターナショナルの e-mail 全般に言えることです。

その【2】
『1円入札に相当するものはない』と書きましたが、場合によってはそうも言えないかもしれないですね。さすがに「1セント出品」というのは無いですが、「デイズゴーン」のミニカーが0.99ポンドで出品され、そのままの価格で落札できてしまいました(約200円)。でも嫌な顔もせず、丁寧に対応・発送・評価してもらいました。

その【3】
最近、オークションの各ページに、「日本への送料」を特記する項目が出来ました。全ての出品者が日本に発送してくれるわけではないので、「Shipping costs: To Japan -- Not specified」 となっているものが多いですが、中にはキチンと書いてくれている人もいます。日本からの入札が増えたのか、でなければ日本に eBay が無いことの影響でしょうか。それともこちらの登録ロケーションに沿って「Japan」と表示されているだけなんでしょうか…。
日本に発送してくれる人も、決済手段としてPayPal を付けている人も、以前に比べれば飛躍的に増えたような気がします。

その【4】
米・英人からのメールですと、初取引でも、いきなり「Hi ! +ファーストネーム」でメールがはじまったりするのがフツーですが、どうもドイツ人の習慣はちょっと違うようですね。

ドイツ語では2人称に敬称(Sie・ズィー)と親称(du・ドゥ)があって、お互いに「du」を使うよう
になるには、それなりの時間と「積み重ね」が必要で、初対面の人にいきなり「du」呼ばわりはしない、という習慣があります。ですから英文メールであっても最初は「Hello Mr. Schwarzenegger,」ぐらいにしておくべきで、「Hi ! Arnold,」はどうも若干マズイような雰囲気です。ご参考まで…。

その【5】
最近、「ネイティブ・チェック」という言葉が流行ですね。何かと言うと、日本人の英語に対して
「ネイティブ(英語を母国語にする人)に聞いたら、ネイティブはそんな言い方はしないと言っていた」みたいなことを誇らしげに言う日本人が増えたような気がします。だって、仕方がないですよ。日本生まれ・日本育ちなんですから。

「ネイティブの言い方・ニュアンス」まで体得するのを待っていたら、とても他人とのコミュニケーションなんて出来なくなってしまいます。言葉というものは「意志疎通する」ことで第一目的を果たしていると私は考えています。その面では、英語が母国語でない人と英文メールを交換するのが気楽です。

ところで「ネイティブ・チェック」というのは実は「日本語英語」で、英語的には「先住民を観察・
監視すること」という意味になってしまうそうです。
まさに「ネイティブはそんな言い方はしない」ということで、なんとも皮肉な話です…。
イギリスに植民地の歴史、アメリカに先住民との戦争の歴史があることを、日本人が理解していない結果でしょう。


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