Y130系セドリックパトロール・型式調査報告






セドリックに敬意を表して


結果的に、これまでこのサイトでは「クラウン」を扱うことが多かったようです。ひとつの原因としては、モデルペットの手になる、国産第1号ダイキャスト・パトカーがFS20系トヨタパトロールで、どうもこのRSから20・30・40系クラウンのカタチに個人的愛着が拭い切れないことがひとつ。あとはその後発売になったミニカーの数とか、たまたま集まってくる資料が「クラウン」だった、というだけの理由に過ぎません。

しかし「パトカーが好き」という方の中には、「セドリックが好き」という方が多いようで、これには日産提供だった「西部警察」も少なからず影響しているかもしれません。
そんなこともあって、「ロータリー高速隊」と「クラウン」のせいで、隅に押しやられていた日産車を少しずつ増やしていきたいと思います。「ダットサン高速隊」も、今回の「130セドリック」もその一環です。

このページを作ることができたのは、今回130セドリック・パトカーの資料、同じく130市販車の取扱説明書(当時実車を購入すると付属してきたもの)を入手できたからなのですが、先日の60系クラウンパトカーの資料(トヨタ自販刊。「自工」と「自販」が別会社だった頃のもの)と比較するにつけ、「技術の日産・販売のトヨタ」と言われたカルチュアの違いにあらためて触れたような気がしました。

と言いつつ、このページを準備していたところで、『「セドリック」「グロリア」のブランド名はなくなる方向で検討』という日産の発表(4月20日)があり、驚いています。ファン層が「高齢化」している、ということのようですが、「セドリック」が時代に合わず陳腐化している、という判断はどこから来るのでしょうか。当の「高齢者」の1人としては、いまひとつ理解できません。対するトヨタでは、クラウンがトヨタ店の戦略車種として位置付けられているのと対照的です。
かえって中古車市場での「セドリック」「グロリア」のバリューがさらに上がることになるのかもしれません。

入手した「サービス周報」での紹介は2型式のみ


入手したのは、『NISSANサービス周報・第137号(R-16)昭和42年6月・ニッサンセドリックパトロールカーY130型車の紹介』(日産自動車株式会社)です。

「60系トヨタ・パトロールカー・型式調査報告」でご紹介した、60系「トヨタ・パトロールカー 新型車解説書」(1972年3月)では、制服パトロールカーから私服無線車・捜査用車まで、9車種・15形式を紹介していたのに対して、この「NISSANサービス周報」では、「Y130」「Y130E」の2形式しか紹介していません。
掲載されているのは、テールランプが横長になった1967(昭和42)年式です。
トヨタの警察仕様が末尾に「Z」を付しているのに対して、日産の警察仕様は頭に「Y」を付しているようです。

「Y130」は一般仕様、「Y130E」は高速仕様としています。
「サービス周報」の表紙は制服パトロールカーですが、「Y130」「Y130E」が制服PCに限った仕様か、ということになると、その点はわかりません。
資料が「サービス周報」であるため、内容は機械系の解説だけで、「トヨタ・パトロールカー 新型車解説書」のように、塗装・内装の解説が載っていないのです。

ですから、「Y130」「Y130E」で、黒塗装の特殊PC(覆面PC)、警護車等の存在は否定はできません。以前別のページで書いたように、かつてNET(現TV朝日)で放映されていた「特別機動捜査隊」立石班は、「130系セドリック・黒塗装・屋根上回転灯付き」を使っていて、三共製1/24キットにもそのままの劇中車仕様のものがあるのですが、こういったクルマが現実にあったとして、もしH30型エンジン型搭載車があったなら、それは「Y130」「Y130E」の黒塗装版ということになり、そうでないなら市販130セドの黒塗装車、ということになるわけです。


市販車と警察仕様との差異


P130型市販車と、Y130型警察仕様車との基本的な相違は、以下のようなものとなっています。

◆H30型エンジン搭載(150型プレジデントに搭載された直6・3リッターエンジン)
◆スタータモータ/トランスミッション/クラッチは150型プレジデントと同系
◆プロペラシャフト(チューブ・アッセンブリ)/エアクリーナはY130型車専用品
◆ファイナル・ギヤ比 3.889(一般仕様)、3.700(高速使用)の2種を設定
◆フロント・サスペンションは専用品設定
◆ロード ホイールは14インチタイヤ使用
◆バッテリは70A.Hをトランクルーム内に配置
◆その他パトロールカーとしての補機部品を艤装

※パトカー仕様Y130型のタイヤは「7.00-14-6PR」、高速仕様のY130Eは、「7.00S14-  
 6PR」。市販の「セドリック・シックス」(P130型)は、「7.00-13-4P」。(全て前後輪とも)

※高速仕様Y130E型のサスペンションは、高速安定性を高めるために、一般仕様Y130型より
 バネ定数のさらに大きいものを設定。

※ブレーキ系はH130型市販車(スペシャル・シックス)と同系。(前輪ダンロップ型ディスク/
 後輪リーディング・トレーリング式/7.5インチ・マスタバック付タンデム・マスタ・シリンダ)

Y130警察仕様はプレジデントのエンジンを搭載


何よりもまず驚くのは、130系パトカーが、150型プレジデントと同じ、H30型エンジンを積んでいた、ということでしょう。

「ダイヤペットほか1/43スケール」のページの「プレジデント/ロイヤル」の項で、『1969年に中央道・調布─河口湖間が開通した際に、警視庁第八方面交機に、バケットシート装備の1969年式プレジデントDのパトカーが配備された。山岳ハイウェイでの運用に備えたもので、V8・4リッターまたは直6・3リッターのユニットを見込まれてのこと』と書いたのですが、この「Y130型・サービス周報」は1967年6月なので、中央道のプレジデントPCより2年も前にH30型エンジンはY130型セドリック・パトカーに積まれていたことになります。
そして中央道のプレジデントは最上級グレードのタイプ「D」と断ってあるので、4リッターV8エンジン搭載車(H150型)だったことになります。
 


一方、上の画像は、市販型P130型用の直6・2リッターJ20型エンジン。
ここでセドリック130系の搭載エンジンを整理してみます。

◆ニッサン・セドリック・シックス(P130型・スタンダード):
 J20型(直6・1,973cc・100ps/ 5200rpm)
◆ニッサン・セドリック・カスタム・シックス(P130型・デラックス):
 J20型(直6・1,973cc・100ps/5200rpm)
◆セドリック・スペシャル・シックス(H130型):
 L20型(直6・OHC・1,998cc・115ps/5600rpm)
◆ニッサン・セドリック・エステート・ワゴン(WP130型):
 J20型(直6・1,973cc・100ps/5200rpm)

◆セドリック・スペシャル・シックス後期型(H130B型・1968年9月マイナーチェンジ):
 L20型 (直6・1,998cc・シングルキャブ115ps/5600rpm)
◆セドリック・スペシャル・シックス後期型(H130型):
 L20型(直6・1,998cc・ツインキャブ130ps)

◆ニッサン・セドリック・パトロール・カー(Y130型):
 H30型(直6・2974cc・一般仕様120ps/4400rpm)
◆ニッサン・セドリック・パトロール・カー(Y130E型):
 H30型(直6・2974cc・高速仕様130ps/4400rpm)

言うまでもなく車名として出て来る「シックス」は「6気筒」を表しています。

初代セドリックには、6気筒・2825ccエンジンを積む「スペシャル・シックス」(H50型)という3ナンバー車がありましたが、これが1965(昭和40)年に150型プレジデントに進化したため、130系セドリック市販車(1965年10月フルチェンジ)では3リッター車はなく、したがってY130型パトカーにH30型・3リッターエンジンを移植することになったのでしょう。もともと「セドリック・スペシャル・シックス」と「プレジデント」は兄弟だったことになります。

130型「セドリック・シックス」(スタンダード・グレードの「シックス」と、デラックス・グレードの「カスタム・シックス」)が、J20型エンジンで100馬力しか実現していないのに対して、H130型エンジンのY130パトカーは、高速仕様で130馬力を実現していました。その力量差は明らかです。

Y130(一般仕様)とY130E(高速仕様)の搭載エンジンは同一で、圧縮圧力/点火時期/爆発圧力/トルクなどが異なる設定となっています。上記のように減速比/サスペンション/タイヤなども異なります。

そしてこの130馬力は、1968年9月マイナーチェンジ後の「スペシャル・シックス後期型」が、L20型エンジンをツインキャブ化することで、市販車として実現しています。したがって1969年の中央道のプレジデントDのPCは、さらに上のV8・4リッター仕様(H150型)だったわけです。

インパネ周辺でのパトカー固有装備


イグニッション・スイッチのすぐ左側、市販車ではメクラ蓋でツブされている場所には、「スロットル・ノブ」が付きます。
アクセルを踏んで回転数を上げ、そこでスロットル・ノブを時計方向に回してロックすると、アクセルから足を離してもエンジン回転数が上がった状態で維持される、とのこと。
いわゆる「チョークボダン」とは異なる機構で、パトカーが停止状態でレッドビーコンランプや無線機を使用し続ける場合の電気的負荷に対応するための装備です。
 


以下は市販車のメータ/スイッチ類レイアウト。ただしこの部分はパトカーも基本的に同一。ただし市販車には「スロットル・ノブ」はありません。(カナ表現は取扱説明書の当時の表記によります。)

(1)ヒート ゲージ
(2)時計
(3)スピード メータ
(4)トリツプ メータ
(5)積算距離計
(6)ターン シグナル パイロット ランプ
(7)アンペア メータ
(8)フユーエル メータ
(9)ヒータ コントロール パネル
(10)ワイパ/ウィンドウオツシヤ スイツチ
(11)イグニツシヨン スイツチ
(12)インストルメント ランプ スイツチ
(13)フユーエル レベル パイロツト ランプ
(14)メーン ビーム パイロツト ランプ
(15)オイル プレツシヤ ワーニング ランプ
(16)トリツプ メータ ノブ
(17)ハンド ブレーキ ワーニング ランプ
(18)ライテング スイツチ
(19)シガレツト ライタ

Y130型・警察仕様の資料がサービス周報のため、機械系の内容ばかりで、シートや内装のことは書いてありません。図面で見る限り、前席セパレートシートで、60系クラウンとほぼ同じような警棒ラックが描いてあります。

大型バッテリーはトランク内に


バッテリーは、『トランク ルーム内左側に配置し、エンジンの始動性能と各種パワー装置の消費に備え、容量70A.Hのものを着脱容易なバッテリ ボックスに納めて配置しております。』とあります。(画像左)

3リッターエンジンの始動、レッドビーコンランプ/モーターサイレン/無線機への電流供給のためにバッテリを大型化し、車体後部のトランクに積んでいたのです。(形式N70・12V・70A.H)
セドリック・シックス市販車(P130型)のバッテリー(画像右)はNS40Z・12V・35A.Hで容量は半分です。1972年の60系クラウン警察仕様車でも50A.Hバッテリしか積んでいません。

サイレンはやはりエンジンルーム内蔵


この間話題にしているモーターサイレンは、
『エンジン ルーム内左側に配置し、ボデーとの共振防止を図り防振ゴムを介してサポート プレートに取り付けております。』となっています。エンジンルーム内蔵です。

やはりモーターサイレンを回すと、かなりの振動があることがわかります。ゴムを間に入れ、かつ車体に直付けではなく、サポートプレートに付ける、とあります。
屋根上赤色ビーコンランプも、ルーフの鉄板に直にてはなく、サポートプレートを入れてそれで支えるようです。当然と言えば当然ですが。

無線アンテナは、30メガサイクルの場合はリアバンパー右側に、150メガサイクルの場合はルーフパネル中央部に設置、とあります。設置位置で使用帯域が判別できることになります。

警察仕様・特装部品一覧


Y130型・警察仕様の特装部品がリストになっており、メーカー名までが記載されていて面白いので、これを再録します。
精密再現・「タミヤ1/12・Y130セドリック・パトロールカー」(ウソ)なんて作りたくなりますね。

◆サブ・フューズ・ブロック(ナイルス部品)
◆「Patrol」マーク(マルイ工業)
◆モータ・サイレン(特殊電装)
◆スポット・ランプ(探索灯、コンセント/キャップ付・市川製作所)
◆ストップ装置付スピードメータ(およびケーブル/スイッチ、関東精機)
◆消火器(ブレスト産業)
◆中継端子(松下電器)
◆ビーコンランプ(赤色回転式警告灯、小糸製作所)
◆インナーミラーNo.1およびNo.2(市川製作所)
◆ダッシュ・ランプ(小糸製作所)
◆ボンディング・セット(無線機の雑音防止のために各所に取り付けるボンド・ストラップの
 キット)30MCまたは150MC用(松下電器)
◆コンデンサNo.1〜3(松下電器)
◆ノイズ・フィルタNo.1(50A・オルタネータ(充電発電機)出力回路用)およびNo.2(10A・
 イグニッション入力回路/オルタネータ励磁回路用)(松下電器)
◆ダッシュ・ランプ・スイッチ(松下電器)
◆モータ・サイレン・スイッチ(ナイルス部品)
◆ビーコン・ランプ・スイッチ(ナイルス部品)
◆モータ・サイレン・リレー(宮本警報機)

※無線機は、警察庁無線装備基準により、取付用ブラケット/中継端子/送受話器台のみ を取り付け、無線機は警察庁にて設置。

ダイヤペット161番


145番の「セドリック・カスタム・シックス」(アンチモニー製)をパトカーにしたもの。145番には「1966年式」「1967年式」のグリル/テールランプ違いがありますが、パトカーは「1967年式」のみとなります。1967年12月発売。

下の画像右のように、テールランプがコンパクトな正方形内に納まっているのが66年式、左のように横長になるのが67年式です。今回取り上げた「日産周報」掲載の警察仕様は67年式です。
 


ラジエータグリルはグレードによっても違うのでややこしいです。
ダイヤペット145番は「カスタム・シックス」ですが、161番は敢えて「カスタム・シックス・パトロールカー」とは言わず、単に「セドリック・パトロールカー」になっています。全く正解。

アドバン・スピリット・AS027番


アンチモニー製のダイヤペット161番の生産・残存量が少ない中で、貴重なアドバン・スピリット(アイ・アイ・アド・カンパニー)のアンチモニー製1/43モデル。

先に出たのが、画像上段のAS027「スペシャル・シックス・パトロールカー」(H130型)、ご丁寧に後から画像下段のAS027B「スタンダード・タイプ・パトロールカー」(P130型スタンダード)が出ました。誰かが、「パトカーは普通スタンダードだろう!!」みたいなことを言ったのかもしれません。

しかしどっちみち、最上級車種の「スペシャル・シックス」も、100馬力の「スタンダード」もパトカーにはなっていないのでした。H30型エンジン搭載の有無は外観上からはわからないようなので、わざわざ2種のパトカーモデルを作る必要はなかったものと思われます。
写真で見る限り、警察仕様Y130型車は、ラジエータグリル/ホイルキャップのデザインが、「シックス(スタンダード)」「カスタムシックス(デラックス)」「スペシャルシックス」のどれとも若干異なっているようです。

どうせ2台分のお金を払わせるのだったら、警邏用Y130と、ボンネットに虫除け板を装備した高速用Y130Eの2台を作ってくれると完璧だったのですが。
わざわざ「スペシャル・シックス・パトロールカー」という商品名を付けるとなると、「ウソつけ!!」ということになりかねません。

実車とミニカーのフロントマスク比較


実車Y130型・Y130E型は、ラジエータグリル中央の「警察エンブレム」はもちろんですが、ボディ側面のフロントフェンダー左右に「CEDRICPatrol」、「リヤ コンビネーシヨン ランプ(左側)にPatrolのマーク」が取り付けられる、とあります。
「日産周報」表紙写真では、フロントのラジエータグリル、警察エンブレムの向かって右側に「Patrol」ロゴがありますが、文中の解説では「左右とリア」だけで、フロントのことは書いてありません。ところが就役後の実車写真ではその位置にちゃんと「Patrol」ロゴが写っています。
車名は「パトロール カー」なのに、エンブレムも表紙写真のライセンスプレートも「パトロール」になっていて、このあたりの不統一がなんとも言えません。
もちろんこうしたエンブレム類の彫刻をパトカー仕様に修正しているミニカーはありません。

実車写真と比べると、ダイヤペット/アドバンスピリットともに意外なほど車高が低いことがわかります。アドバンスピリットの再現しているエンジンルーム右側のラウドスピーカーはこの実車写真と同一の仕様。
 


就役後の実車写真のアップ。
左は上と同じネコ・パブリッシング『月刊カーマガジン』1995年4月号・「あれから50年・私のアルバムから・連載第3回」五十嵐平達氏記事より。(「だっと」さんご提供)
右は三推社・講談社『パトカーデラックス』(2002年旧版)70Pのもの。
品川ナンバーなので警視庁のはずですが、所轄の車両置き場、というところでしょうか。2台でナンバーが似ているのも面白いです。

2台とも右フェンダー上にラウドスピーカー、右の車両はルーフ上にまで形状の違うスピーカーを載せています。果たしてスピーカーを2つ載せなければならない理由があるのでしょうか。まさか電子サイレン化された直後の初期の「ピーポーサイレン」はスピーカー形状をしている、なんてことはないでしょうね。

左の車両は「日産周報」と同じ「Patrol」のロゴエンブレムをラジエータグリルに付けていますが、右の車両にはありません。BBSで「ポンコツ」さんからご指摘いただいたように、右側は1966年式・130型のバンの事故処理車で、これが「Patrol」エンブレムを付けていない理由のようです。J20型エンジンのWP130型でしょうか。

左の写真の出所である『カーマガジン』で、五十嵐平達氏は両隣に駐車しているトヨタパトロールFS20/FS40について形式やエンジンの説明をしているのに、Y130型については、『1965年のセドリック130型に見えるが内容は知らない』と書かれています。この時点でY130型がH30型エンジン搭載車であることは非公開情報だったのでしょうか。

アドバン・スピリット・AS031番


ノーマル版のP130型。
ミニカーとしても1966年式(小テールランプ)と、1967年式(横長テールランプ)の2種があり、画像は1967年式です。
この仕様で屋根上にレッドビーコンを付けてくれると、「特別機動捜査隊」になるのですが。

特別機動捜査隊


ということで、特別機動捜査隊仕様。「特別機動捜査隊」は、1961年から1977年まで、なんと15年6ケ月・801回の長期放映(水曜日22:00から)を誇る、刑事ドラマ史上最長のシリーズで、31・130・230・330の代々の捜査用セドリックが登場しています。

H31型カスタムはファインモデル、130型と230型はアドバンスピリットです。
アドバン製のパトカーの回転灯を複製して塗装し、両面テープでとめてあるだけ。そのためにルーフから少し浮いていますがごめんなさい。H31ではホワイトリボンタイヤもミスマッチですが、撮影後は3台とも覆面に戻りました。

三共製1/24キットのパッケージ写真は、『月刊 モデル・カーズ』2001年3月号(第58号)「国産高級車が高級だった頃」37Pより。ちなみに数ある号の中で、私の一番好きな特集です。

アドバン・スピリット・AS30番プレジデント


H30型エンジン搭載ということで、Y130型の親戚筋にあたる150型プレジデント。
今回は「アドバン・スピリット」の独壇場で、黒のH150型ノーマルと、中央道・警視庁第8方面交機のパトカー仕様。

130セドリック・レジンキット入手!!


130セドリックのレジンキットを入手しました。三共製の1/24を複製したもので、画像に写っているものがパーツの全てです。
『モデル・カーズ』誌上でも何度かそれらしい写真を見たことがありますが、まさか実際に入手できるとは思っていませんでした。どうやら昭和62年頃にイベント会場か何かで販売されたということのようです。(どうやら雑誌に載っているのとはパーツ分割が少し違っているようです。)

リア・エンドは、1966年式と1967年式の両方が組めるようになっているようで、ヒートプレスとは言え、フロント/リアのウインドシールドが入っているのは有難いところ。この曲面の原型を作って自分でヒートプレスするのは難儀ですから。

三共製オリジナルキットの入手など望むべくもなく、仮にそんな高いものを買ってももったいなくて作れないので、このレジンキットをY130型パトカーとして作るつもりです。しかし、タイヤ/シャシ/シートは無いので、それなりに手ごわい…。
レジン製Y130・ようやく完成!!


三共キットから複製されたレジン製130セドリックがようやく完成しました。

三共製キット(公称1/24表示)は、ウインドのサッシ回り、ドアハンドルなどが別パーツになっているようで、レジンボディは、これらをボディパーツに取り付けた後に、一括して型取りしたようです。
したがって各部のモールドには色々と難もあるのですが、これは仕方のないところ。
細部にはあまり修正を入れず、「三共のキットをもしパトカーにしたら」という姿を楽しむことにしました。なので、例えばヘッドランプをクリアのレンズに交換するとか、そういったこともしていません。(手抜きの言い訳にも聞こえますが、でも実際それだけでもないんです。)

このキットをお持ちの方もあまりいないと思いますが、一応ご参考までに使用パーツなどを書きます。
一番の難関は、足周りとインテリアのパーツが無いこと。
結論から言うと、シャシとリアシートは、フジミのケンメリ・スカイライン4ドア、ホイルとフェンダーミラーはイマイのシルビア、タイヤは日東時代のフェアレディSR311、ということになりました。
ただしシャシは段差をなくして平らにしたり、ホイルベースを切りつめたり、幅・長さともに切断したりで、材料として使った程度にとどまります。
ホイルも当初は悩みの種だったのですが、「日産サービス周報」の写真のホイルキャップはどうみてもシルビアCSP311のものに見えるので、イマイ・シルビアを使うことに決定。
イマイのタイヤは少し幅の広いものを履いているので、これをSR311に交換。
当然と言えば当然なのですが、模型でもこれがピタリと径が合います。SR311は新しく調達したわけではなく、家内の実家の物置に密かに隠し持っていた、日東時代のキットを使いました。
CSP311シルビアも、Y130セドリックも、よく見るとタイヤはホワイトリボンを履いているようですが、これは今回も省略しています。
意外に「シルビア」との共用パーツがある…


Y130型純正の小糸製作所製レッドビーコン・ランプは、どう見ても第三京浜のシルビアのものと同じに見えるので、シルビアの時に使ったシリコン型からもう1個複製。ルーフ上に白塗装の台座を設けてその上に設置されているようなので、これを再現しました。無線アンテナは150MC用を屋根上に設置。
偶然にもグリルパターンはY130と一致


ラジエーターグリルはレジンキット付属のもの、銀塗装の上に、油性の極細マジックでスリットを書いてあります。これ以外に手段がありませんでした…。
66年式「カスタムシックス」「スペシャルシックス」などはグリルのパターンが違うのですが、「日産サービス周報」のY130とキットのパターンは一致していて助かりました。

グリル上と、右テールランプ上の「Patrol」エンブレムはパソコン出力。
ボデイサイドの「Cedric Patrol」エンブレムはやむなくシルバーで手書き。
ヘッドランプ下の燈火は、ウインカーではなくてスモールのようなので、オレンジではなくシルバーにしてあります。(実はY130のカラー写真が無いので詳細不明。困ったことに66年式「カスタムシックス」では白燈火ですが、66年式「スペシャルシックス」ではオレンジ燈火なのです。)
この時代の写真では、フロントグラス上の車検標章はあるものの、助手席側の法定点検標章が見られないので、そういう再現にしてみました。デカールは旧日東のものです。

テールランプ/リアエンドは、レジンパーツとして66年式前期用・67年式後期用の両方が入っていましたが、「日産サービス周報」の67年式Y130に準拠して、後期型を使用。
念願の「警棒ラック」再現!!


ルームミラーをダブルにし、今回は一応社内に無線機、ストップ装置付スピードメータ、警棒ラックを作りました。画像は真っ黒でよくわかりませんが。塗装面が荒れていてごめんなさい。ダッシュボード/インパネはキット中のレジン製のものです。
前席・ヘッドレストなしの状態ですが、時期的に間違っているかも…。
運転席・助手席のウインドウを開状態にしてあります。ウインド類は塩ビなので、ミクロペットを作っている気分…。

シルビアCSP311とのツーショット


同時期の日産車、それもヨーロッパ系デザインだけあって、意外になじむ2台です。
「モデル・カーズ」2001年3月号・37ページによれば、三共製キットは1/25に近いそうで、そのせいか小さなシルビアに比べても130セドリックがそれほど大きくありません。
当初はY130は「警視庁」にしようかと思っていたのですが、シルビアと並べることを考えて「神奈川県警」にしました。

「神奈川県警察」ロゴタイプは自作。この時代はボディ右側は「察警川県奈神」になります。車両同士がすれ違う際に確認しやすいように行われていた方法とのことですが、(管区機動隊に動員されたバスならともかく)制服PCについては他都道府県警の車両とすれ違うこともないので、あまり意味はないかも。現在は右側も「神奈川県警察」ですが、この表記が改められた頃から、ロゴタイプもかなり細くなり、別の書体になりました。
なので、このロゴは現行のものとは違うので、ネット上にアップしてもいいでしょうかね。誰かが3億円事件みたいなニセパトカーづくりに使い、お前のせいだ、なんて言われるのを恐れてます。
そのためか、アオシマの「1/24パトカーパーツ」に入っている各都道府県デカールは、実車とは違う一般書体のものばかりです。
高速仕様Y130Eには「虫除け板」が付きます


どうせシルビアと並べるなら、交機隊用Y130Eとしてもいいのですが、この時代の「虫除け板」の詳細や取り付け位置が分からないので、やめときました。
ナンバープレートは、アオシマの「1/24パトカーパーツ」に入っているものを使おうか、と思って見たところが、神奈川県下は「川崎」ナンバーしかない!!
1967年式Y130の時代には確か「川崎」ナンバーはなかったはずで、結局これもパソコン出力になりました。
シルビアのトランク上の表記を「神奈川県警察」から「交通機動隊」に改めてみましたがいかがでしょう。

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