幻の名作 総ざらい

今回はこれまでとは趣向を変えて、単行本化がなされていない作品にスポットを当ててみたいと思います。
基本的に自分は人が読めない作品の紹介というのは「お宝自慢」の傾向が出るため好きでは無いのですが、近年復刊ドットコムなど、少数意見も取り上げてくれる出版社が増え、特にネットによるムーブメントから再版された本も少なくないため、その一端が担えればと思い取り上げてみました。
また、マイナーな特撮作品とアニメについてもソフト化を期待して取り上げてみようと思います。


 

<漫画編>

ライオン仮面
作者:フニャコフニャ夫   掲載誌:月刊○○○

1970年代に一世を風靡したフニャコ氏だが、この作品は惜しくも単行本化されていない。
理由として考えられるのは中盤以降、主人公ライオン仮面の突然の退場、新主人公としてオシシ仮面の登場(このオシシ仮面がまた独創的なデザインで議論をかもし出した)、更にオシシ仮面も退場し、新キャラオカメ仮面の登場など、混迷を極めたためと思われる。

あやうしライオン仮面。このピンチを救うのは!?
【ライオン仮面3巻P.6より引用】



しかし、前半部分の70年代特撮番組を意識したと思われる活劇は今でもファンが多く、また、その最終回を知らないファンが多いのも事実であり(恥ずかしながら筆者も最終回は未見)単行本化が待たれる作品である。


ふにゃ子ファンの間では、なぜか妙に人気が高いオシシ仮面。
あいかわらず読ませるなあ、ふにゃら子ふにゃら夫先生は。はらはらのどきどきだ。
【ライオン仮面3巻P.15より引用】


なお、時期氏は多忙を極め、本作掲載誌のほかに少年キャベジン、少年ザンネン、少年チャランポラン、少年ジャプンで同時に連載を持っていた。
そのため、ときおり絵が荒れており、代筆説も出ている。




ファイターZ
作者:フニャ子フニャ夫   掲載誌:少年少女
ライオン仮面に続くオリジナルヒーローシリーズ。
ファイターZはデザイン的にもストーリー的にも非常に洗練され、完成度が高い。


シャープな絵柄とスピード感あふれるコマの運びが魅力的だった。
【ファイターZ 1巻P.108より引用】


ぜひもっと多くに人々の目に触れてほしい作品である。
特にストーリーはライオン仮面での迷走を教訓としており、かなりしっかりしている。
なお、名字がフニャコからフニャ子になっているのは掲載誌を考慮しての使い分けで、この時期の漫画家はよくやっていたことである。




少年ドラキュラ
作者:恐山怪児  掲載誌:週刊少年プリンス
この少年ドラキュラはご存知の方も多いと思われるが作者の恐山氏が本作品連載中に急逝なされたため最終回が描かれていない。


ふくろうの森編の佳境において、この場面の銀目老人のシルエットはトラウマになるほど怖かった。
【少年ドラキュラ 3巻P.211より引用】

ところで本作には単行本未収録の中断された章があるのをご存知だろうか。
それは雑誌掲載時「ふくろうの森編」と題され、これまでの少年ドラキュラシリーズと違い、ふくろう族とからす族の争いに少年ドラキュラが巻き込まれるが、あくまで傍観者、狂言回し的なスタンスを取っているのが特徴で、正直マンネリ気味だった本作において久々に期待できる展開となった。
しかし、前述したとおり作者が急逝、当時の編集部側の判断で中途半端な部分で未完とするより、この前章までで完結としてしまったらしい。


こういう豆知識みたいなうんちくも好きだったな。一部で、先生はファンやアシスタントのアイデアまで盗用することがあった、なんて残念な噂がたったことがある。そんなの嘘だよね、恐山先生?ボクは信じてるよ。
【少年ドラキュラ 3巻P.223より引用】


現在単行本も絶版となっているため、未収録部分を含めた完全版の復刊が期待される。




ピンクダークの少年
作者:岸辺露伴   掲載誌:週刊少年ジャンプ
この作品は超メジャー誌の中のマイナー作といえよう。
そもそも本作は連載開始当初からその変質狂的とも言える描き込みと内容から賛否が分かれていたが、一般にスタンド編と呼ばれる第3部で作中に殺人愛好者が登場。


この繊細で精密な絵を見よ!岸辺露伴はアシを雇わず全て一人で描いていたそうだ。週刊連載で!?
下書きなしでいきなりペンを入れたという、とんでもない伝説まで残っているが、その真偽はともかく漫画史上最も描くスピードが速い漫画家であったことに異を唱えるものはいない。
【ピンクダークの少年 34巻P.186より引用】


殺人や人体解体のシーンを描写したため不買運動が行われ、事態を重く見た発売元の集英社は単行本を即日回収、絶版となった。
その後連載も中止。
出版業界全体で岸辺氏の新作の掲載が見合わされているため、現在単行本の入手が極めて困難になっている。
筆者には猟奇趣味はまったく無いが、本作はそういう部分を除いても充分面白い作品であり、多少修正が入ってもかまわないので再版してほしいものである。




とんち番長
作者:相原コージ  掲載誌:少年スピリッツ
この作品は押しも押されぬメジャー作品なのだが、作者の相原コージが本作一発で消えてしまったことと、単行本が再版されないことからこの項に取り上げる価値が十分あると判断した。
本作はまるでバブル経済を象徴するかのように1990年代前半に連載を開始。
日本に古来から伝わるとんちという伝統的な知的遊戯に少年漫画のテイストを加え、一大ブームを巻き起こした。
主人公のとんちが閃いた時にとるとんちポーズを子供が真似たことから骨折。
マスコミに取り上げられたり、少年誌にあるまじき描写を行ったとして掲載誌の回収騒ぎが起こるなどの逆風をものともせずアニメ、ゲーム化もなされ、人気は不動のものとした。
しかし、第1部終了後主人公がとんちの息子にシフトしたことを境に、以降ラブコメ、ギャグ、パン職人と路線を次々と変更。
人気は急落し続け、最終的には学園サッカー漫画として完結、日本経済のバブル崩壊に歩調を合わせるかのように消えていった。


無理にストーリーを引き伸ばしていった中期よりも、後期の凄まじい迷走ぶりを楽しんでいたファンは多かったと思う。しかしコレは???
とどろけ一番のボクシング編を凌駕するトンデモなさだ。
【とんち番長 3巻P.113より引用】


また、この時期とんち番長人気から掲載誌の少年スピリッツは発行部数を一千万部に届かせんとする勢いだったが、とんち番長の人気の急落に合わせ、部数も減少。ついに週刊少年マガジンに発行部数第1位の座を明け渡すことになる。
当時の編集長は責任をとって更迭。
その後も体勢を立て直すことなく、ついには99年をもって休刊となった。
小学館にとってとんち番長及び少年スピリッツは思い出したくない過去であり、出せばそこそこの部数が期待できるにもかかわらず単行本が再版されない理由はその辺にあるのではないかと筆者は思っている。
確かに今手元にある単行本を読み直してもいきあたりばったりの感が強く、連載当時リアルタイムで読んでいない方が読むには辛いものがあるかもしれないが、このまま忘れられるには惜しいと思うのは筆者だけではあるまい。
復刻を期待したい一作である。




メヌエット
作者:愛野神女  掲載誌:別冊サファイア
少女漫画の中でも近年珍しいほど恋愛に真っ向から取り組んだ純愛モノ。


少女漫画はちょっと、ね・・・。アニメはとんでもなくて好きだったけど。
【メヌエット 94巻P.86より引用】


一度アニメ化されているが、そのアニメ版があまりにも凄すぎるため、少女漫画に詳しくない人々(一般のアニメファン)に誤解を受けている可哀想な作品である。
といいつつ個人的にはアニメ版のほうが好きなのですが…。
現在も連載中、再評価が待たれる。




ロボ刑事番長
作者:両津パトリシア勘子  掲載誌:別冊サファイア
本作は現在も連載中である。
しかし、この作品には実に謎が多い。
第一に1話の頁数が4頁。にもかかわらず連載開始3ヶ月で単行本を発売。
ところが単行本が発売された月しか店頭では見かけず(筆者が見る限り殆ど売れていなかった)、すぐに回収されてしまった。


サファイアでこんな漫画を載せるなんて・・・。スゲエぜ、編集長。
【ロボ刑事番長 94巻P.102より引用】


以降5年以上連載が継続しているにもかかわらず単行本2巻が出ていないのである。
更に言わせてもらうと、この作品正直ちっとも面白くない。
ネットサーフィンしても良い評判は殆ど聞かない。にもかかわらず着々と長期連載化しているのである。
また、連載50回、100回という節目の回でも巻頭カラー、人気投票等の企画がまったく行われない。
読者プレゼント用グッズも他連載陣が全て何かしら作られても本作はポストカード1枚作られない。
ここまでくると編集部はこの作品を打ち切れない理由でもあるのではないかとかんぐりたくなってしまうほどである。
変なもの好きの筆者としてはぜひ単行本をゲットしておきたいところだが、全く手に入らず困っている。
個人的な希望で申し訳ないが、ぜひ再版してほしい作品である。




電光石火供えガイ
作者:巻頭大連載  掲載誌:同人誌
本作は同人誌である。
同人誌は元来マイナーなものなのでここで取り上げるのはおかしいが、あまりにも異色作であり、かつコミケでは販売されなかったようなので紹介しておきたいと思う。
本作は筆者が東京都内の某所を歩いているとき路上で販売していたのを購入したものである。
同人作家でありながら「サインいたします」ののぼりを立て、自身満々の様子であった。
ためしに内容を見せてもらおうとすると「ヤロウに見せる作品はねえ。おとといきやがれ。」と断られてしまった。
傍らにいた中学生か高校生と思われるガクランに坊主頭の少年がとりなしてくれたため、何とか見せてもらえたが、男であるという理由で内容確認を断られたのは初めての体験であった。
そしてその内容だが、文章でこれを説明するのは不可能なので実物をごらんいただこう。


これが供えガイの表紙だ!読み出さずにはいられない凄まじい色気が漂う。
【電光石火供えガイ 6巻P.73より引用】


筆者はあまりの衝撃に即購入を希望したが、またしても作者らしき人物に断られてしまった。
今度も少年がとりなしてくれて、結局100円という破格の値段で購入したわけだが、再びその界隈を訪れたときは彼等の姿は見つけられなかった。


この非常に斬新なアクションの描写を見よ。マトリックス2でパクられたとの噂も!?
【電光石火供えガイ 6巻P.78より引用】


近くの交番で聞いてみたところ、どうやら彼等はいつも同人誌販売を行っているわけではなく、色々と問題を起こす要注意人物だったらしい。
しかし、最近その姿も見かけなくなったということである。
作品だけでなく、作者ごと消えてしまった幻の天才(そう言いきってしまおう)。
もう一度彼の作品を読んでみたいものである。


オラウーターン
作者:巻頭大連載  掲載誌:不明
前述した巻頭代連載氏の作品であるらしい。
「モンキーターン」を超える必殺技「オラウーターン」を駆使し、山から降りてきた主人公が大活躍
というような内容らしい。
氏の同人誌にかかれていたのだが、一体どのような形式で発表された作品なのか検討もつかない。
【全22巻】ともかかれているが何のことやら。
ぜひ読んでみたいものである。





少年忍者吹雪丸
作者:よしいうすと  掲載誌:少年アクション
90年代初頭に連載開始。
なんと、なんと、この時代にあって少年誌において堂々たる忍者漫画が始まったのである。
幼くして母を失った少年忍者吹雪丸が、母の仇であり平和を脅かす悪党である首領、雲国斎を打ち倒すため旅立つという物語。
設定も展開も、物語で用いられる忍法も、全て王道(あえてベタなどとは言わない)をまっとうしている。
そして、物語の後半では読者がビックリするようなどんでん返しがあるんだ。
この主人公吹雪丸は、少年忍者というタイトルにもかかわらず、実は・・・。いや、やめとこう。
これは実際に読んでもらうべき秘密だな。

熱気に満ち満ちた傑作であるが、本来寡作な作家性の為か落ちることが多い。
その度に掲載される作者のコメントがまたふるっていて、毎回いつも
「幼稚園児に原稿を落書きされた。」
「幼稚園児に邪魔されたドサクサで原稿を紛失した。」

だの、必ず幼稚園児を言い訳に絡めてくるのが笑える。


この他、今回図版が発見できなかったため詳しい内容紹介は省略したが、「ベルデカ」 「タンキくん」 「オイラくん」 「ドタバタくん」
「うる星ケニヤ」 「スーパーコアラッコ」 「アバレちゃん」
等も傑作といっていいだろう。






<特撮番組編>

宇宙ターザン

1970年代に放映された特撮ドラマ。
放映開始当初高い視聴率を誇ったものの怪獣ブームの終焉と共に視聴率も低下。
一事は打ち切りも検討されたが、4クール目から見違えるような特撮技術を披露(一説には熱烈なファンがロケ地及び特撮費用を寄付したという)。
人気を盛り返し、視聴率40%をマークした。
このような人気作であるにもかかわらず本作品は一度もソフト化されていない。
これも噂に過ぎないが、前述のファンがソフト化を承認しないためだという。
それが本当だとすれば同じ特撮ファンとして許しがたいことである。
一刻も早いDVD化を願う。



アクション仮面

1991年放送開始。TV朝日系全国ネット。
等身大の特撮ヒーロー物でお子様層に絶大な人気を得ており、なんと9年間も続いてきた超ロングラン番組だ。
普通、ライダーシリーズにしても、戦隊シリーズにしても主役の交代を繰り返してシリーズを継続していくものだが、
アクション仮面はアクション仮面のまま(途中、アクション仮面777(フィーバー)になったこともあったが)続いている。
これは特撮史において、非常に稀有な例である。
そして、同時にそれこそがコアな特撮ファンから見捨てられてしまった要因だ。
アクション仮面は、ストーリー上、あきらかに終わらせるべき時期に、何度も何度も無理な引き延ばしを続けてきた。ファンに見捨てられるのも当然といえよう。(ただし、後半はスタッフもなかば開き直って、やけくそ的な面白さがあった。)
現在のアクション仮面はともかくとして、初期の第二クールまでのアクション仮面は本当に熱気に満ちた素晴らしい番組であったことに間違いはない。
ただし、残念ながらマニア層に見捨てられた作品ゆえに、ソフト化は見送られ続け、長寿番組の為に再放送が行われることも少ないのが現状である。



ポンポコ戦隊ケモレンジャー

1999年放送。
いわゆる東映戦隊シリーズではなく、東北のローカルテレビ局が作成したオリジナルヒーロー。
もともとはテレビ局のマスコットキャラで日本の昔話を基本フォーマットとしている。
半年26話で終了したが、あまりの人気の高さから全国放送を開始。たちまち全国でも大人気となる。
しかし、全国放送の際に東京の大手テレビ局でもう26話追加製作したが、この追加製作部分が大不評。
一気に人気を落し、現在に至るもソフト化されていない。
またおもちゃも大手メーカーではなく、東北の小さなメーカーとの専属契約のため、人気は高いが生産数が極めて少なく、中古市場でもめったに見かけない幻の一品となっている。



ヨロシク仮面

1998年放送。関東ローカル。
週1回放送であるにもかかわらず1回の放送時間が5分というマイナーもここに極まったという作品である。
主人公のヨロシク仮面のデザイン(頭部は口の部分が開いたプロレスのマスクマン風仮面、体はブリーフ一丁にボディペインティングという放送コードギリギリの代物)のためかソフト化は一度もされていない。



ヨロシク仮面That‘s know.

1999年放送。前記したヨロシク仮面の続編。
ヨロシク仮面が巨大化するようになっただけで内容的には全く変わっていない。
こちらも当然未ソフト化である。
とにかくインパクトだけはすごいので一度通して見てみたい作品ではある。個人的意見ですが。



裸戦隊ギリギリセーフ

2000年放送。ヨロシク仮面シリーズの時間枠で放送された。
いわゆる戦隊モノになったが、下着姿にボディペインティングという伝統(?)はそのままである。
なお、ピンクはどのように処理されているのかという1点のみが気がかりで第1話を見てみたが細身で色白のアンちゃんがビキニをつけてピンクだと言い張っているのを見た瞬間テレビのスイッチを切ってしまいました。
当然のごとく未ソフト化。



oh!ウルトラママン

2001年放映開始。現在も放映中。
ヨロシク仮面の時間枠での特撮シリーズ第4弾。
このシリーズでは一番の長寿番組となっている。
もう子供がいてもおかしくない年齢の未婚の女性(ハイミスって言葉もはや死語か?)ママンが主人公。
結婚願望は無いが可愛い男の子のママになりたいと日々願いつつ、ついでに可愛い男の子を襲う怪人をやっつけるというストーリー。
毎週さらわれる子供が視聴者の中からオーディションで選ばれるため1部の人々の間でカルトな人気を誇る。
なお、下着姿にボディペインティングスタイルは今作では採用されていないが、かわりというか頭部が透明のケースになっており、脳みそが丸見え(その下の顔はママンの役者のまま)という負けず劣らずの悪趣味さである。





<TVアニメ編>

純愛賛歌 メヌエット

愛野神女原作「メヌエット」のアニメ化作品。
掲載誌である「別冊サファイア」の単独スポンサーで開始され、とにかく作画、キャスト供非常に贅沢なつくりであり、力の入れ方が伺える。
第1話はかなりの高視聴率を記録したとのことである。
ところが、5話目を過ぎたところから話は急速に変化する。
まず、スポンサーが単独ではなくなり、おもちゃ会社のB社が名を連ねた。
そして、作品内に原作にないアイテムとペット(マスコットキャラ)が登場。当然その商品はB社から発売された。
以降も5話ごとに新スポンサーが参入、そのたびにスポンサー会社の商品が作品内に登場した。
中でも最大の変化は格闘ゲームで有名なS社が参入した際、格闘バトルモノに路線を変更したことと、アクションドールで有名なT社が参入した際、主人公が実は五つ子であると判明した点であろう。
更に15話以降は以前のタイトルでは版権がつかえなくなるようにタイトルを変更。
最終的(最終回放映時)には、『カラー戦隊ギャルメヌエットエクセレント新スーパーRXターボ2 1995スパークバージョン』というタイトルであった。
「別冊サファイア」編集部では最初の5話のみビデオソフト化し、読者プレゼントとして頒布。
以降一度もこの作品について触れていない。完全に黙殺状態のようである。
しかし、筆者はこの作品を非常に評価している。
ある意味ここまで商業主義に徹した作品も珍しく、昨今のアニメグッツではなく作品そのもののソフト化による利益の回収をめざす作品とは一線を画しているためだ。
大体、後者についてはソフトが買いたくなるような質が高い作品作りという当初の理想は薄れ、ストーリーよりもキャラクターとキャラクターの魅力が発揮されるシチュエーション作りばかりが優先されているといっても過言ではあるまい。
いわゆる「萌」というやつだ。要するにちまちました商品を売るよりも利益率が高いソフトそのものを売ってしまおうという大雑把かつ酷い考えである。
これが嘘でないことは全話揃えやすいように1クール(13話)で完結する作品が増えたことでもわかると思う(そして人気があると2ndシーズンとしてもう13話作成するのだ)。
だからこそ、この作品を再評価するためにもソフト化を望みたいところだが、「あまりにも原作とかけ離れている」という原作ファンの方の言い分もわかるので難しいところではある。



ロボ刑事番長

1995年放送。前述した「メヌエット」の後番として放送開始。
しかし、なんと僅か3回で打ち切り。
これは製作会社の倒産により4回で打ち切りとなった手塚治虫の「ドン・ドラキュラ」を抜く番組終了の最短記録である。
またしても私事で恐縮だが、自分は殆どのアニメの第1話は見るようにしているのだがこの作品は前作が急に放映終了したこともあって見損ねてしまった。
そのため興味を失い、なんとなく見損なっていたら突然の放映打ち切り。
以来再放送もソフト化もされず、幻の作品となってしまった。
原作といい、アニメといいこの作品は自分にとって鬼門のようである。



ネコドラくん

筆者がシンガポールに旅行した際、宿泊したホテルで見たテレビアニメ。
日本の某国民的人気を誇る猫型ロボットに酷似しており、筆者も一目見て度肝を抜かれた。
帰国までに何とか関連図書やグッツを入手しようとしたが、何一つ手に入らず、友人に話してもその存在を信じてもらえないことが多い。
思うに、スタッフもこの作品が某作に似ていることは承知の上で、ヒットしたらグッツ等作る予定だったが、全然ヒットしなかったため、ヒットしなかった作品のことで訴えられるのはごめんだとばかりに存在を抹消してしまったのではないかと思われる。
実際、フランスでの「UFOロボグレンダイザー」、スイスでの「アルプスの少女ハイジ」、中国での「ドラゴンボール」等、日本から輸入した作品が大ヒットした場合、その作品のバッタもんを作って儲けたあと存在を抹消するというのはよくあることなのだ。
本作もそのような作品の1つなのだろう。
とはいえ、全ては推測に過ぎず、真相は藪の中である。



超伝導カンタムロボ

90年代初頭、コジャレたロボットアニメばかりが氾濫する中、突如として登場した、まさに王道を行く正攻法の熱血ロボットアニメ。それがカンタムだ!
これがどういうわけか、ロボットアニメにしては異例の長寿番組となった。
主人公のジョン少年も番組の最後には青年にまで成長しており、カンタムロボも初代カンタムから息子のカンタムJrへと受け継がれている。
非常に残念ながら、この手の子供には人気を得ていながら大人が楽しむべきポイントが少ない番組というのはソフト化がされにくいというのが現状で、カンタムロボも一部ビデオ化はされているもののDVD化はまだなされていない。(そのうちなりそうではあるが・・・。)





〜終わりに。このコンテンツをご覧になった皆様へ〜
当サイトでは、絶版になった作品や購読が非常に難しい作品に関しては、その紹介をなるべく控える様に
しています。
それは、私達に
「漫画は読んでなんぼ!」というポリシーがあり、素晴らしい作品は多くの人に触れていただき、
出来る限り、それを読んでいただきたい、という想いから来ています。
いくら面白い作品でも、読むことが出来なければ紹介する意味がないからです。
ですが、現在絶版中であろうが大ヒット中であろうが、面白いものは面白く、私達が強くリスペクトしている作品を
現在の出版事情で分け隔てるつもりもありません。
入手が難しい作品に関しても、面白ければやっぱり紹介していきたいですし、どうにかして皆様にも手にとって
頂きたいのです。
そしてこの度は、どうせやるなら入手困難な作品を一まとめにして紹介してしまおう、という意図から上記の作品を
紹介するに至った次第です。
どうぞ皆様も機会があれば是非、国会図書館へ赴き、これらの作品に触れてみてください。

昨今の出版事情は大分変わりつつあり、目を疑うようなマイナーな作品が再販されるケースが増えています。
ここで紹介した作品がコンビニに並ぶようなことが今後起こるかもしれません。
再版に当たり、是非皆様のご協力をお願いします。

絶版本を投票で復刊!




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